SMBにはSMB向け製品を――大企業の「お下がり」無用Column

SMB市場は大企業の食べ残しを求めてはいない。ベンダーはそれを肝に銘じるべきだ。

2006年06月09日 10時10分 公開
[TechTarget]

 中堅・中小規模企業(SMB)市場は大企業の食べ残しを求めてはいない。ベンダーはそれを肝に銘じるべきだ。

 ビジネスITの世界では、SMBは大企業の「お下がり」を与えられる。大企業はベンダーにとって魅力的なお客だ。最先端の製品を金に糸目を付けずに買ってくれるのだから。ベンチャーキャピタリストは大企業流が大好きだ。100万ドルのソフトを売ってぱーっとやろう。だからベンダーもその線で動く。ベンダーは、ベンチャーキャピタルの資金を正当化するために株主利益が最大になるよう会社を育てなければならないのだ。優秀な営業を雇うには人件費が掛かるので、必然的にリス(SMB)よりゾウ(大企業)を狩ろうとする。一攫千金を狙える製品を生み出すために、R&D部門と販売マーケティング部門に資金が湯水のように注ぎ込まれる。それがEMCやオラクル、SAPがやってきたことだ。これらの大手ベンダーは、ゾウを狩りつくすまでリスになど目もくれなかった。だが彼らは今、会社を維持するためにリスを狩ることにした。

ITmedia マーケティング新着記事

news099.png

有料動画サービス 34歳以下では過半数が利用経験、4割は1日1回以上利用
「ニールセン・ビデオコンテンツ アンド アド レポート 2024」を基に、テレビ画面での動...

news171.png

2024年のGW予算は横ばい 賃上げよりも物価高と円安の影響が勝る?――インテージ調査
インテージが全国の15歳から79歳の男女を対象に実施したゴールデンウイークに関する調査...

news148.jpg

CNN幹部が語る、メディアビジネスにとってのAIのリスクと機会
生成AIがコンテンツを量産し、真偽の明らかでない情報があふれかえる中、メディアの価値...