コロンビア大学、整理統合でサーバの可用性が30%改善Case Study

コロンビア大学のデータセンターは1日24時間週7日間体制を求められており、統合の失敗は許されなかった。そこで同大学はリロケーションの経験豊かなサードパーティーに支援を依頼した。

2006年06月29日 09時51分 公開
[TechTarget]

 米コロンビア大学の分子生物物理学部は最近、5つのデータセンターを1つに統合した。同校によれば、その結果、サーバの可用性が約30%向上したという。

 コロンビア大学はアイビーリーグに所属するニューヨーク市の名門大学だ。同大学のコンピュータバイオロジー&バイオインフォマティクスセンター(C2B2)の上級システムアナリスト兼プログラマー、ハンス−エリック・アロンソン氏によれば、同校のデータセンターの不規則な拡大に歯止めをかける大きな要因となったのは保守と待ち時間の問題だったという。

 整理統合の対象となる200台強のサーバ(大半はクラスタ化されたRed HatのLinuxマシン)はそれほど遠く離れて配備されていたわけではないが、週末の間に都市部を移動させ、首尾よく再配置を済ませるのは危険をはらむシナリオだった、とアロンソン氏は語っている。

 C2B2の研究者らは、1日24時間週7日間体制のコンピュータアクセスを必要としている。また、高性能のコンピュータプログラムは処理の完了に何週間もかかる場合がある。そのため、スケジュールは非常に厳しかった。「コンピュータがなければ、仕事にならない。われわれは完全にコンピュータに依存している。クリスマスイブにログインしても、誰かしらオンラインで作業しているだろう」とアロンソン氏。

 それでも、変更がもたらすメリットは中断のリスクを上回っていた。ただし、それを自分たちだけでやり遂げるのは不可能だった、と同氏は語る。

ITmedia マーケティング新着記事

news099.png

有料動画サービス 34歳以下では過半数が利用経験、4割は1日1回以上利用
「ニールセン・ビデオコンテンツ アンド アド レポート 2024」を基に、テレビ画面での動...

news171.png

2024年のGW予算は横ばい 賃上げよりも物価高と円安の影響が勝る?――インテージ調査
インテージが全国の15歳から79歳の男女を対象に実施したゴールデンウイークに関する調査...

news148.jpg

CNN幹部が語る、メディアビジネスにとってのAIのリスクと機会
生成AIがコンテンツを量産し、真偽の明らかでない情報があふれかえる中、メディアの価値...