コンプライアンス対応可能な情報共有を実現する「SharePoint Server 2007」Microsoft Office SharePoint Server 2007速報

「Microsoft Office SharePoint Server 2007」は、これまでのSharePointをベースに、さらなる個人の「生産性向上」を目的に開発された製品だ。近年のビジネスシーンにマッチする、さまざまな機能の追加と強化の実態を追う。

2006年11月06日 00時00分 公開
[TechTarget]

インフォメーションワーカーのための生産性向上を実現する

「Microsoft Office SharePoint Server 2007(以下、SharePoint)」は、情報共有やドキュメントなどのコンテンツ管理をメインとした数々の機能を持つ情報基盤を提供する製品だ。

 これまでのSharePointは、多様な情報の集約や関連情報の可視化、あるいはブラウザだけで扱える容易な操作性など、Officeツール群との連携などが行えるグループウェア的なポジションというイメージが強かった。今回のバージョンからは、さらに業務プロセスとの連携や、扱える情報コンテンツを広げ効果的に管理する機能が追加され、使い慣れた環境でありながら、さらに高度な情報の共有が行えるようになっている。

 もちろん、ブラウザのみでシステムを活用できる利便性はそのままなので、SharePointを初めて使う場合でも特別なトレーニングやサポートはほとんど不要だ。扱えるコンテンツもブログやWikiといった普段から使い慣れた形式もサポートしている。柔軟なシステムを提供できるので、グループウェアの上をいく幅広い用途で活用できると言えるだろう。

 さらにOfficeツールとの親和性も高く、文書の作成、承認、共有、管理など一連のドキュメントライフサイクル全般を支援することが可能だ。

 ビジネス支援として、使い慣れたExcelをサービスとして活用する機能が加わっているほか、ダッシュボードとWebコンポーネントにより情報の可視化も行える。また、「Microsoft Outlook 2007(以下、Outlook)」との連携により、InfoPathフォームの配信や入力が可能になるなど、フォームソリューションも充実している。

 このように、企業にとって必要な情報共有や有効活用をスムーズにこなすことができるSharePointは、単なるグループウェア以上の使い方ができる統合コラボレーションツールとして位置付けることが可能だ。では、実際にその機能の数々を見てゆくことにしよう。

コラボレーション、エンタープライズコンテンツ管理、ビジネスソリューション。統合コラボレーションを実現できるサーバを構築できるのがSharePointだ