プロが教える導入効果を最大化するアプローチROIが最も高い次世代情報基盤のつくり方【後編】

ROI(投資収益率)を最大化する方策を既存資産の活用を切り口に紹介する。現状を正しく把握し、その資産を有効に活用することができれば、無駄な新規投資を避けることができる。効果推定額測定のパターンをはじめとして、KPI(重要業績評価指標)の設定や測定方法を交え、コンサルティング経験から得た情報基盤策定の道筋を解説する。

2006年11月07日 00時00分 公開
[TechTarget]
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リアルコム株式会社

マーケットデベロップメントグループ

プリンシパル

砂金 信一郎氏

【専門分野:情報共有基盤戦略策定、Notes/Domino、RDBMS、ナレッジマネジメントコンサルティング】

日本オラクルにおいて、ERPから情報系ポータルまで新規事業立ち上げを中心に幅広く経験。その後、ドイツ系戦略コンサルティングファームであるローランドベルガーにて、自動車メーカーを中心に、各種戦略立案プロジェクトに従事。現在は、全リアルコム製品のマーケティング責任者を務める。東京工業大学工学部卒。


 オウム返しで「費用対効果を出せ」と言われがちな情報共有基盤。そこで、効果を測定し、上司を説得するために、複雑すぎず、幼稚すぎない、適切なレベルでの因数分解例を紹介する。意志決定の現場をコンサルタント・ベンダー双方の立場で数多く見てきた筆者による本編は、自分流のロジックを身につけるためのよきヒントになると考えている。既存資産活用の重要性を説いた前編に続き、後編ではKPI(重要業績評価指標)を把握して情報基盤の投資対効果を測定し、最大化する方法論を解説する。