2008年07月03日 08時00分 UPDATE
特集/連載

RAC対応と管理機能強化は2008年中担当者に聞くOracle VMの機能強化計画

Oracle VMは、製品単体では特に目新しさがないかもしれない。しかし、OSからアプリケーションまでそろうOracleソフトウェア、Oracle RACを中核とする同社のグリッド技術と融合したとき、従来にない可能性を秘める。

[石田 己津人]

 2008年3月にリリースされたオラクルのサーバ仮想化ソフトウェア「Oracle VM」。先行するVMwareの「VMware Infrastructure 3」、マイクロソフトの「Hyper-V」との性能差や機能差がとりざたされているが、日本オラクル 担当ディレクターの北嶋伸安氏は、きっぱりと「ターゲットが違う」と話す。Oracle VMが目指すところとは何か?

――Oracle VMの出だしはいかがですか。

mo_kitajima.jpg 日本オラクル 製品戦略統括本部 Linux & Virtualization ビジネス推進部 担当ディレクター
北嶋伸安氏

北嶋 わたしは過去、さまざまなオラクル製品に携わってきましたが、これほど立ち上がりが早い製品は珍しいです。製品紹介フォーラムを全国で開催しましたが、総集客数は2000人を超え、パートナー向けのセミナーも大盛況でした。それも単なる情報収集ではなく、実適用に向けて検討したいという企業ユーザーやパートナーが多かったですね。

 実際、参加者の7割が既にサーバ仮想化製品を使用しており、サーバ仮想化に関する知識もあります。これまで、オラクル製品を仮想化環境で使うとなると、サポートや性能、コストがネックになっていましたが、そこへオラクルが動作保証するサーバ仮想化製品が出てきたわけです。しかもライセンス無償となれば、受け入れを阻む要素は少ないと思われます。

――製品発表時にVMwareとの性能差をアピールしていましたが。

北嶋 ある面ではその通りですが、(総合的に見るなら)サーバ仮想化製品はどれも、アーキテクチャ自体にそれほどの違いはないと思っています。一方、先行するVMwareはGUIなど管理機能は充実しているかもしれませんが、費用やOracle Databaseなどの性能の面ではOracle VMが優れています。ただ、仮想化ソフトウェア単体で優劣を比べてもあまり意味がなく、われわれもVMwareをはじめとした他社製品と仮想化ソフトウェア単体だけで競い合うつもりはありません。顧客が導入したいのは、UIなど運用管理だけではなく、高速かつ安価な仮想化ソフトウェアをワンストップでサポートしてもらえる製品とサービスです。

 また、サーバ仮想化の主な用途はサーバ統合ですが、これまで統合できる対象は、(並列化で性能と可用性を容易に確保できる)Webサーバなどに限られていました。そのほか、「Windows NT」のような古いシステムの延命、シンクライアント環境の構築でサーバ仮想化技術が使われてきました。しかし、こうした既存領域に今から進出しても、オラクルが特段の強みを発揮できるわけでもなく、積極的に狙うつもりもありません。

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Oracle(オラクル) | 仮想化 | VMware


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