2008年12月04日 08時00分 UPDATE
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電子メールとERPのどちらを先に復旧させる?ディザスタリカバリの鍵を握る「アプリケーションの重要度分け」

アプリケーションの重要度判定は、あらゆる災害復旧計画の基本となるビジネス影響度分析作成の鍵となる。

[Sarah Varney,TechTarget]

 ディザスタリカバリ(DR)計画立案関連の全作業の中で、最重要級といえるのが利用しているアプリケーションの分類だ。

 アプリケーションの重要度判定は、あらゆるDR計画の基本となるビジネス影響度分析(BIA)作成の鍵となる。計画立案の過程で「データ依存性を考えた場合、最初にダウンさせるべきなのはどのアプリケーションか」「データの安全を守りながら簡単にアクセスできるようにするためには、どの程度のDR経費を費やすべきか」などの答えを出す必要がある。

 中堅企業は、手始めにBIAアンケートを使うこともある。これは主に、業務に使っているハードウェアとソフトウェアを書き出した「はい」「いいえ」のチェックリストで、誰がどのアプリケーションを使っているかの情報も網羅する。手始めとしては結構だが、これには限界があると指摘するのはComputer SciencesのDR業務マネジャー、マイク・サマーズ氏だ。

 「誰もが自分のアプリケーションは最も大切だと思っている。聞き取りを行って『あのアプリケーションは数週間前にダウンしましたが、何か問題はありましたか』と尋ね、その答えを聞くと大抵の場合、それほど大した事ではなかったことが分かる」(サマーズ氏)

 どのアプリケーションが重要だと判断されたとしても、「計画がすべてだ」とサマーズ氏は強調する。「事前に計画を立てておくことだ。どのアプリケーションをどんな順番で落とすか、その場で考えなければならない事態は誰も望まないだろう。作業の根拠となるものが必要だ」とサマーズ氏。ほとんどの企業では業務管理職とIT管理職が、時に手始めとしてアンケートを使い、重要アプリケーションの一覧を作成している。

 IT部門と業務部門の管理職が、真に重要なのはどのアプリケーションかについて同じ見解を持っていれば理想的だ。そして、ITコンサルタント会社のGartnerがITと業務の両部門の管理職約600人を対象に実施した2007年の調査によれば、実際にそうであることが多いという。

 この調査では、いずれの管理職も電子メール、カスタマーサービス、バックオフィス、通信、Webサイト、注文入力・提出、CRMを、予期せぬ障害に見舞われた場合売り上げに影響する筆頭アプリケーションとして挙げた。

 電子メールの場合、IT部門の管理職の52%が上位5位以内に挙げ、業務管理職の48%がこれと同じ見方をしていた。業務管理職の49%はカスタマーサービスを上位5位以内に挙げ、IT管理職は44%が重要性に関して同様の認識を持っていた。認識のずれが大きかった唯一のアプリケーションはCRMだった。重要度上位5位以内に挙げたIT管理職は29%だったのに対し、業務管理職の場合は40%に上った。

 この調査で示された認識の一致はかなり意外だったとGartnerのDR業務担当調査ディレクター、ジョン・モレンシー氏は言う。「両部門の管理職が挙げた重要アプリケーションの80〜85%については、24時間以内に復旧しなければならないとの共通認識があることが分かった」

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