事例から学ぶ、クラウド・仮想環境でのバックアップとリストアストレージで先を行くデータ運用を

IT基盤構築において避けることができない仮想化。そこで新たに浮上したのが、ストレージ環境とデータバックアップの問題だ。システムを集約することによるリスクとトラブルのインパクトを考えてみる必要がある。

2010年05月24日 00時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 物理サーバに特定のアプリケーションが搭載されていた時代は、システム管理者の職人的な感覚による運用や管理が可能だったかもしれない。しかし仮想化環境が一般的になりクラウドの活用も始まった今、どの物理サーバに幾つ仮想マシン(VM)が載り、データがどのようなスケジュールでバックアップされているかを正確に把握するのは、ベテランの管理者でも困難になりつつある。仮想化がシステム構成を隠したことで、障害が起こった際の対策が遅れ、重大な問題に発展する可能性もある。

 このように企業システムにおける仮想化環境の広がりは、ユーザーに多くのメリットをもたらす一方で、運用管理の複雑さも発生させることになった。もはや、管理ツールをフル活用しなくては、データを安全に管理できない時代になったといえるだろう。仮想化時代に生きるわれわれは、何を基準に管理ツールを選択すればいいのだろうか。

 仮想化環境でのシステムおよびデータ管理では、最近さまざまな新しい問題が出てきている。例えば、データバックアップの管理機能などもサーバ側に集中させてしまい、想定していたパフォーマンスを得られないというケースで、サーバ仮想化によるシステム統合に起因する。ここで重視しなくてはならないのは、サーバと同時にストレージ仮想化を上手に組み合わせながらシステム統合を進め、パフォーマンスを向上させることだ。データバックアップなどの管理機能をストレージ側で行い、安定したサービスを実現させるのである。

 今回のリポートでは、こうした取り組みを大規模なシステム環境で構築し、安定した顧客サービスを実現したソリューションプロバイダーの事例なども紹介しながら、仮想化時代の合理的なリスク回避について考察する。


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