トレンドマイクロ、クラウド活用と端末の多様化に対応する2011年戦略NEWS

「クラウド環境の保護」「エンドポイントの保護」「データ中心の保護」「アプリケーションの保護」の4点を意識した販売戦略を取る。

2011年03月24日 18時18分 公開
[TechTargetジャパン]

 トレンドマイクロは3月24日、2011年の戦略説明会を開催し、代表取締役社長兼CEOのエバ・チェン氏が今後の販売ロードマップなどを発表した。

alt エバ・チェン氏。会見の冒頭では3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震を受けて日本へエールを送るとともに、同社の各種支援策を発表した

 チェン氏は会見の中で、クラウドの普及やスマートフォン、タブレットといった利用端末の多様化で、企業は従来とは異なるセキュリティ対策が求められると述べた。この変化に対し、同社では「クラウド環境の保護」「エンドポイントの保護」「データ中心の保護」「アプリケーションの保護」という4つの視点でセキュリティ製品を提供すると発表。また、それら4点を包括的に管理できるソリューションも用意する方針だ。

 具体的には、サーバ、エンドポイント、データの各環境向けに以下の製品を提供する。

  • 物理、仮想、クラウドの全環境に対応するサーバセキュリティ製品「Deep Security」
  • 企業向けウイルス対策製品「ウイルスバスターCorp.」
  • スマートフォン、タブレット端末向けセキュリティ製品「Mobile Security」
  • 情報漏えい対策製品「Data Loss Prevention」
  • クラウド向けデータ保護製品「SecureCloud」(仮称)
  • リアルタイムに脅威を可視化する管理製品「Threat Management Solution」

 「Deep Securityは2010年3月の提供開始後、注力して販売をしている製品であり、クラウドサービス事業者のインフラ保護から企業のサーバ環境保護まで幅広くセキュリティを担保する。以前から提供していたData Loss Preventionについては、これまでエンドポイント向けのみだったが2011年5月にネットワーク内のデータ保護にも対応する新バージョンを発表予定だ」(取締役 エグゼクティブバイスプレジデント 日本地域担当兼エグゼクティブバイスプレジデント アジア・ラテンアメリカ地域営業推進担当 大三川彰彦氏

alt トレンドマイクロの2011年製品販売ロードマップ

 Mobile SecurityやSecureCloudは、海外では既に販売中の製品であり、導入実績があるという。チェン氏は「今回発表したセキュリティ群の対象は、これまでの約4倍に上る市場規模になると予測している」とし、アンチウイルス・マルウェアだけでなく、クラウドやモバイルセキュリティの分野へ事業を拡大していくと語った。

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