15年間の安定供給、幅広い分野に使えるWindows Embedded Serverの知られざるメリット汎用Windows Serverとの違いは?

専用用途に特化したサーバ向けOSである「Windows Embedded Server」。その実体は汎用のWindows Serverと何ら変わりはなく、むしろライセンスや提供期間でお得な点がたくさんある。本稿で詳しく紹介しよう。

2011年09月09日 00時00分 公開
[ITmedia]

 「Windows Embedded Server」をご存じだろうか。その名が示す通り、組み込み用途に特化したWindows Serverのことである。ある用途に特化した専用サーバであれば、どんな用途にでも利用できるのが特徴で、例えば、スイッチやファイアウォールなどのネットワーク機器、NASなどのストレージ、電話回線の交換を行うIP-PBX、医療用の画像処理装置、チェーンストアに設置されるPOSのバックエンドサーバ、工場の生産設備を制御するFAサーバなどに利用されている。

 こうした専用用途に使われている関係で、特殊なOSであるという印象を与えているが、実はそうではない。もちろん、使用用途が制約される契約事項はあるものの、Windowsにアプリケーションを搭載したシステムを納品する各種機器メーカー、SIベンダーにとっては、基本的にWindows Serverと同じように採用することができるものなのだ。

 その上、汎用Windows Serverよりも提供期間が長く、価格も低く設定されているというメリットもある。用途によっては、大変“オイシイ”製品というわけだ。次のページで、Windows Embedded Serverについて詳しく見ていこう。


提供:東京エレクトロン デバイス株式会社
アイティメディア営業企画/制作:TechTarget編集部