ビッグデータ時代に再考する「マスターデータマネジメント」MDMのリーディングベンダーが提言

「企業におけるデータ活用」が議論されるたびに重要性が叫ばれ続けてきたマスターデータマネジメント(MDM)。MDMのエキスパートに、ビッグデータ時代のデータマネジメントを聞いた。

2012年03月26日 00時00分 公開
[ITmedia]

 企業がビジネスにITを適用する範囲や規模が増すにつれ、深刻な課題として持ち上がってきたのが「マスターデータ管理」だ。かつて、ホストコンピュータによる一極集中型のITシステムが主流だった時代には、ホスト上の元帳データをしっかり管理していれば何も問題はなかった。しかし、オープン系の分散システムが主流となり、ビジネスの用途に応じてERPやSCM、CRMなどさまざまな業務アプリケーションが並立するようになると、それぞれの中でマスターデータがばらばらに管理されるようになった。

 おのおのの業務に合わせた個別最適化という観点では、こうしたマスターデータの在り方でも問題はないのかもしれない。しかし、全社レベルの最適化という観点から見ると、こうしたマスターデータの運用形態はさまざまな問題をはらんでいる。しかも、センサーデータやソーシャルメディアデータといったビッグデータ活用の重要性が叫ばれる今、そもそも社内のデータをマネジメントできていないようでは競合他社に先んじることは難しい。こうした問題を解決し、全体最適化の観点からマスターデータの管理を可能にするのがMDM(マスターデータマネジメント)製品だ。

 今日、さまざまなベンダーがMDMの製品・サービスを提供している。その中でデータマネジメント分野に特化した独立系ベンダーとして、MDM関連ソリューションのリーディングベンダーに位置付けられているのが米インフォマティカだ。同社のMDMソリューションは、欧米はもとより近年ではアジア地域においても数多くのグローバル企業で採用されている。そのインフォマティカで、アジア太平洋地域および日本のMDMビジネスをけん引する立場にある、シニアディレクターのキム・デジュン氏に、企業がMDMを導入することの意義について話を聞いた。


提供:インフォマティカ・ジャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:TechTarget編集部