経営と業務部門の協力を引き出すプロジェクト運営術【IFRS】プロジェクト成功の切り札「PMO」活用法【第3回】

経営、業務部門、IT部門という3者の利害を調整しながらいかにプロジェクトを進めるか。この支援をする「統合PMO」の役割について考える。ポイントになるのは、「ステアリングコミッティ」と「協同プロジェクト体制」の構築だ。

2012年06月28日 08時00分 公開
[森田浩之,アクセンチュア]

 第1回「実は知られていない『PMO』の基本的な役割」、第2回「事例で見る、プロジェクト別PMO使いこなし」と当連載では、PMOが担う主要3機能とプロジェクトの特徴やミッションに応じた5類型の考え方、およびその具体的な事例を紹介してきた。

 今回は、PMOの5類型の中でも難易度の高い、経営、業務部門、IT部門間の決定・調整スキームを整備する「統合PMO」について考える。

 本稿では、まず経営・業務部門の巻き込みの必要性を整理した上で、その有効な打ち手である「ステアリングコミッティ」と「協同プロジェクト体制」について紹介する。2つの打ち手を活用して、経営がリスクを把握した上でガバナンスを効かせ、IT部門、業務部門間の連携タスクや合意形成を円滑に進めることができるようにするために、押さえておくべきポイントも併せて紹介したい。

システム開発プロジェクトにおける経営と業務部門の巻き込みの必要性

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