シンクライアントが実現する「セキュア」で「省電力」なVDI日立シンクライアント「FLORA Se/FLORA bdシリーズ」

近年、注目を集めているVDIソリューションだが、導入に当たっては使い勝手や管理性、セキュリティに万全を期したい。その際に有力な選択肢となるのが最新のシンクライアント製品だ。

2012年07月30日 00時00分 公開
[ITmedia]

 長らく、企業のIT部門にとって「クライアントPCの管理」は頭の痛い問題だった。企業が抱える端末数は数百台から数千台、数万台にも及ぶことがある。その1台1台の状況を把握してメンテナンスする作業は、かなりの労力を要する。しかも近年はクライアントPCを経由した情報漏えい事故が後を絶たず、セキュリティの観点からも管理の強化が叫ばれている。加えて東日本大震災以降、クライアントPCに保管されたデータをどう保護するのかという問題も浮かび上がってきた。

 クライアントPCの管理に関するさまざまな問題の解決方法として、急速に普及が進んでいる技術がある。「VDI」(Virtual Desktop Infrastructure)だ。VDIは、仮想化技術を使ってユーザーのデスクトップ環境を、クライアントPCからサーバ上の仮想マシン環境に移行できる。運用管理の手間とコストを削減するとともに、データ保護も一括して管理しやすくなるというメリットがある。

 またVDIは、ネットワークさえつながれば、いつどこにいてもサーバ上のデスクトップにアクセスして利用できる環境をユーザーに提供する。テレワークや在宅勤務といった新しいワークスタイルの促進も期待できるのだ。

 当然、利用端末には十分なセキュリティ対策が求められる。その点で安心して使えるのが、シンクライアント端末だ。通常のPCとは異なりデータをローカルに保存できないため、情報漏えいのリスクをほぼ完全に排除できる。

 この「シンクライアント+VDI」のソリューションで、現在業界をリードしているのが日立製作所(日立)グループだ。同グループは、情報漏えいの防止とITリソースの最適化を実現する「セキュアクライアントソリューション」を支える製品群を拡充している。

 例えば、最新のノート型シンクライアント製品「FLORA Se210 RK3」では、画面の見やすさやバッテリー駆動時間などの基本機能の向上が図られた。さらに電力消費量のピーク時に自動的にバッテリー起動に切り替わる機能や、最大消費電力を抑える動作モードなどを備えており、環境にも配慮した仕様になっている。

photo ノート型シンクライアント製品「FLORA Se210 RK3」

 また、デスクトップ環境を実際に稼働させるサーバ製品として、日立アドバンストサーバ「HA8000シリーズ」やエントリー向けブレードサーバ「HA8000-bd/BD10」などを用途に応じて幅広く提供している。中でも、ブレードPC40基を1台のシャーシに格納できる高集積サーバ「FLORA bd500」は、特にVDIやシンクライアント用途に最適な製品だといえる。こちらもFLORA Se210 RK3と同様、極めてインテリジェントな省電力機能を備えているのが特徴だ。

 これらハードウェア製品とともに組み合わされるミドルウェアが、シトリックスの製品だ。日立は「Citrix Presentation Server」(旧MetaFrame)を使ったシンクライアントシステムの構築を長く手掛けており、現在はデスクトップ仮想化ソリューション「Citrix XenDesktop」を採用したVDIを多くの企業に提供している。さらに「Citrix XenApp」を活用したアプリケーション仮想化ソリューションも提供するなど、今後もシトリックスとの強固なパートナーシップを武器に、幅広いVDIソリューションの提供に取り組んでいくという。

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クライアント管理のさまざまな問題を根本的に解決するソリューションとして、VDIが注目を集めている。その導入効果を最大化するには、各種あるVDIソフトウェアやシンクライアントなどのハードウェアから最適な製品を選択する必要がある。

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