2012年09月18日 17時51分 UPDATE
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NEWS:電子制御系の領域を強化したダッソーの自動車業界向けPLMパッケージとは

自動車業界向けのパッケージ製品「スマート、セーフ&コネクテッド」を発表した。ISO 26262、AUTOSARへの対応を考慮した構成となっている。

[原田美穂,TechTargetジャパン]

 ダッソー・システムズは2012年9月18日、自動車業界向けのパッケージ製品「スマート、セーフ&コネクテッド」を発表した(フランスでの発表は2012年7月11日)。

 2012年5月に来日したフランス本社の上級取締役副社長 モニカ・メンギーニ氏が「製品ごとではなく、ニーズに合わせた機能コンポーネントの複合的な組み合わせで、各業界の価値創造につながるソリューション提供を進める」と語っていた通りの、業界別パッケージの第一弾となる(関連記事)。

mhfpro_dskajiya.jpg ダッソー・システムズが提唱する「3Dエクスペリエンス・プラットフォーム」について解説する同社 代表取締役 鍛治屋清二氏 設計の道具ではなく、ユーザー体験をシミュレートし、価値想像を支援するプラットフォームを提供する、としている。

 パッケージはV6プラットフォームをベースに、ISO 26262やAUTOSARの要求に準拠する内容となっている。具体的には、2010年に発表したV6R2011xで連携強化を進めていた、旧Geensoftツール群(CMMIレベル2以上で要求される要件管理が可能な「Reqtify」、Eclipseベースの車載用組み込みソフトウェア開発ツール「AUTOSAR Builder」、モデル駆動開発向け制御ロジック検証ツール「Control Build」など)や物理モデリング言語Modelica向け開発ツール「Dymola」が含まれる。この他、電子・電気アーキテクチャ定義のためのツールなど、電気・電子系システム開発支援ツールも単一のパッケージの中で提供する。

 自動車向けソリューションの実際の採用例としては、BMWのAUTOSAR対応や、Jaguar Land Roverにおける電子・電気系アーキテクチャやソフトウェア管理への対応が挙げられるが、「スマート、セーフ&コネクテッド」パッケージとしての採用は、オープンソース方式でEV開発プロジェクトを進めるベンチャー企業シムドライブが第1号となる。

mhfpro_dsshimizu.jpg 会見に登壇したシムドライブ 代表取締役社長 清水浩氏 「先行開発事業第3号には、ガソリン車向けの部品サプライヤも参加している。来るべきEVの時代に乗るために積極的にEV技術をキャッチアップしている」とし、自動車向けマフラー製造を中心とした事業展開を行う三五と共同で、新たに基本構造部材の実装設計に取り組んでいる事例を披露した。シムドライブと三五がV6プラットフォームによる開発基盤を共有することで、設計データの転送が不要となり、データ共有に必要な時間を1回当たり2時間短縮できたという。「5日間の開発が4日間で終わる」(同氏)。シムドライブのプロジェクトからは、この他にも、オープンソース型開発ならではの参加企業同士のアライアンス事例が続々と生まれているという。

 ダッソー・システムズでは、第2号先行事業からシムドライブの開発プロジェクトに参加している。シムドライブの開発環境はV6プラットフォームを中心とした構成になっており、各地の参加企業から、共通の開発基盤にアクセスできるようになっている(関連記事)。

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