システム停止を未然に防ぐ、無停止仮想化ソフトウェア「Stratus Avance」――その実力とは?日本ストラタステクノロジー Avanceソフトウェア徹底検証

標準IAサーバ2台にインストールするだけでシステムを無停止運用できる「Stratus Avanceソフトウェア」。同製品のセットアップからフェイルオーバーテスト、パフォーマンスなど、本ソフトウェアの機能と性能を徹底検証した。

2013年02月20日 00時00分 公開
[ITmedia]

 日本ストラタステクノロジーの「Stratus Avanceソフトウェア」は、標準IAサーバ上に無停止仮想化基盤を構築するソリューションだ。ハードウェア障害の予兆を検知し、稼働中のアプリケーションやサービスを止めることなく対処する“自律連続稼働機能”を搭載し、システム停止を未然に防ぐ「無停止の安心」を提供する。

 30余年にわたるストラタスのフォールトトレラント技術が生む高い信頼性と、極限まで簡素化された導入・運用手順による群を抜く使いやすさは、HAクラスタソフトウェアや仮想化ソフトウェアの高信頼性オプション機能では得られない、理想的な無停止型仮想化プラットフォームを実現する。共有ディスクが不要なためコストメリットも高いが、果たして、IAサーバ2台とこのソフトウェアで、どこまで止まらないシステムが実現できるのだろうか?

 システム開発および構築支援事業を展開するSRAの川辺義勝氏による、Avanceソフトウェアの最新版R3.1の動作検証を基に、本製品が搭載する自律連続稼働機能、パフォーマンス、導入手順、管理機能などをホワイトペーパーとして紹介する。

導入手順、管理機能

 Avanceソフトウェアのインストール作業は約30分で完了。Avance管理画面が提供する仮想マシンの作成やシステムの管理機能も極めてシンプル。複雑な設計作業なしに高度の可用性を備えた仮想化システムを構築することが可能だ。

疑似障害テスト:LAN切断、ディスク除去を実行

 Avanceソフトウェアは2台の物理サーバのハードウェア・コンポーネントの状況を常時監視し、稼働中のハードウェアの異常や障害予兆を検知するとフェイルオーバー処理(ライブマイグレーション)を自動的に実行する。この際、稼働中のサービスやアプリケーションは影響を受けることなく、処理を継続する。2台の物理サーバのディスクはリアルタイムでミラーリング(複製)されているため、データ完全性も確保されている。

 今回の検証では、疑似障害として「中位のセンサーエラー」「LANケーブルの切断」「RAID 5構成のHDDの除去」を実施した。このどれにおいてもAvanceソフトウェアは障害を正しく検知し、ライブマイグレーション機能が働いた。フェイルオーバーの前後で仮想マシンとクライアント間のTCP接続が切断されることはなく、利用者は障害発生に気付くこともないだろう。

パフォーマンス比較:物理マシン環境、非冗長化仮想環境との性能比較

 無停止システムの運用が簡単にできたとしても、性能劣化が大きくては実用に耐えない。Avanceソフトウェアはこれだけの高信頼性を担保しつつ、非冗長化構成の仮想化環境とほぼ同じ性能を発揮することが確認された。今回の検証では、ディスクI/O性能、データベース性能、バッチ処理時間について比較試験を実施した。本ホワイトペーパーに報告されている結果データで、実マシンおよびシングル構成の仮想化環境とAvanceソフトウェア導入環境の性能比を確かめてほしい。

 以上、ホワイトペーパーの内容のごく一部を紹介した。ホワイトペーパー本編では、セットアップまでの手順や運用の容易さ、管理機能の詳細など、Avanceソフトウェアの機能と使い勝手を詳細にわたり紹介している。システムの可用性向上策を検討中のユーザーだけでなく、システム運用・管理の生産性やサービスレベル向上を課題とする諸氏には必読の技術資料だ。

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標準IAサーバ2台と「Stratus Avanceソフトウェア」があれば、止まらない仮想化システム基盤を手に入れられる。低コストでシンプルな運用管理を実現する同製品のセットアップからフェイルオーバーテスト、パフォーマンスなど、検証試験結果を紹介する。

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