運用コスト・工数を抑えて、サーバ仮想化のコストメリットを最大化する4つの秘訣読者調査から浮かび上がった仮想化運用課題に応える

コスト削減策として、多くの企業に浸透したサーバ仮想化。だが、システムの複雑化によって管理コスト・工数がかさみ、仮想化のコストメリットを十分に享受できない例が続出している。この問題を解決する秘訣とは?

2013年08月29日 00時00分 公開
[ITmedia]

物理・仮想の混在環境管理の難しさが、サーバ仮想化のコストメリットを帳消しに

 サーバ仮想化の導入は、多くの企業にとって当たり前のものとなった。TechTargetジャパンが2013年6月に行った読者調査「サーバ仮想化導入・利用状況に関するアンケート調査」でも、サーバ仮想化を「導入済み」が63.6%で、「導入予定」の7.6%と合わせると7割を超える高い数値を示した。また、「サーバ仮想化の導入目的は?」という質問に対しては、「サーバ統合」「ハードウェアリソースの有効利用」などが上位を占め、多くの企業がコスト削減を目的としていることが分かった。

 だが一方で、同調査ではサーバ仮想化の導入後に、「障害時の問題の切り分けや特定」「物理リソースと仮想マシンの総合的な構成管理」「物理リソースと仮想マシンの一元的な稼働監視」といった課題を抱えている企業が多いという結果も出ている。仮想化の導入がシステム構成の複雑化を招き、ひいてはこうした新たな運用課題を生じさせている実態が垣間見える。

ALT TechTargetジャパン編集部が2013年6月に行った読者調査「サーバ仮想化導入・利用状況に関するアンケート調査」より、「サーバ仮想化導入後の課題」

 注目すべきは、こうした課題の大半が「物理と仮想が混在した環境を一元的に管理できていない」という単一の問題に根ざしている点だ。仮想環境と物理環境を、それぞれ異なるプロセスとツールで管理していては、システム全体を俯瞰してリソースの運用を最適化したり、問題の切り分けを迅速に行ったりするのは極めて困難だ。何より運用管理作業の煩雑化により人手やコストがかさんでしまうため、サーバ仮想化がもたらすはずのコストメリットが帳消しになってしまう恐れがあるのだ。

 ではどうすればコストと工数を抑えながら、物理・仮想の混在環境を効率的に一元管理し、仮想化のメリットを引き出せるのか? 以下ではその秘策を紹介する。


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