医療機関が目指すべき“患者中心”の情報管理の理想像とは?院内に散在する情報を集約し、診療の効率化も実現

医療機関内の各部門で個別に管理している情報を一元把握できれば、医療の効率化につながり、より多くの患者への医療サービスの提供が可能となる。そのために必要なアプローチを探る。

2013年09月30日 00時00分 公開
[ITmedia]

 現在、多くの病院が直面する共通課題の1つに「院内に分散している多様な診療情報の管理」が挙げられる。医療のICT化が進んで病院情報システム(HIS)が複雑になる中、患者にまつわる無尽蔵に増えていく情報の共有・管理が難しいという現状が浮かび上がっている。

 多くの病院では診療部門ごとの部門システムで診療情報を個別に管理している。診療情報の形態はさまざまで、放射線科を中心にX線装置やコンピュータ断層撮影(CT)装置、磁気共鳴画像法(MRI)装置などで得られる画像情報の電子化が進む一方、原本保存が必要な患者同意書や紹介状などは紙ベースで管理していることも多い。こうした現状が医療従事者の業務効率の低下を招く要因にもなっているのだ。

 医療機関が目指すべきは、より多くの患者への医療サービスの提供である。そのためにも、紙媒体も含めて院内で分散管理されている多様な診療情報を、院内の部門の壁を越えて一元把握できる仕組みが求められている。また、医療機関間での機能分化が進む昨今、診療情報の共有範囲は、医療機関内だけでなく、周辺の医療機関にまで広がりつつある。こうした“地域医療連携”の実現に役立つソリューションが、今注目を集めている。以下でその特徴や利用メリットを詳しく見ていこう。


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