IDが全ての鍵に――ビジネスを成功させるモバイル活用4つのポイントユーザーの利便性とセキュリティを両立

企業がモバイル活用をする上での最大の課題は、ユーザーの利便性とセキュリティのバランスだ。この2つの課題を両立させる策とは何か。理想的なモバイル活用を進めるために重要な4つのポイントをお伝えする。

2013年12月18日 00時00分 公開
[ITmedia]

 時間や場所にとらわれないフレキシブルな働き方を実現するワークスタイル変革の重要性が叫ばれ、モバイル活用に踏み出す企業が増えている。

 ただ、単にモバイル活用といっても、実際には予想以上の困難が伴う。モバイルデバイスからVPN経由で「従来のPC環境と同じ社内システムにリモートアクセスできればよい」といった単純な話では済まないからだ。

 モバイルデバイスの小さな画面から、社内のPCと同じ業務アプリケーションを操作するのはあまりにも使い勝手が悪い。モバイルデバイスに最適化されたネイティブアプリなどが必要となる。しかも、サポートしなければならないデバイスは多種多様。今後、どんなデバイスが登場してくるのかなどは予想もつかない。また、エンドユーザーからは、社内システムだけでなく「Salesforce」や「Microsoft Office 365」などのクラウドサービスにもシームレスにアクセスしたいといった要望も出てくるだろう。当然、なりすまし対策や紛失・盗難対策など、セキュリティの強化も重要な要件だ。

 本当に役立つモバイル活用を実現するには、このように検討しなければならない項目が次々と表面化してくる。PCであれば、企業が貸与しているためデバイスレベルでの制御・管理を行うことができる。だが、個人が持ち込むスマートフォンなどの端末を仕事で活用する「BYOD(私物デバイス利用)」を考えた場合、PCと同様のデバイスレベルでの対応は事実上不可能で、より上位のレイヤーでの対応が必須となる。そこでの重要な鍵を握っているのがID管理である。次のページでは、モバイル活用を進めるために重要な4つのポイントをお伝えする。


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