医療ITの成功の鍵は“電子カルテに依存しない情報共有”が握る成功事例に見る、病院経営の課題を解決するシステム連携の仕組み

現在、多くの医療機関が積極的に推進しているIT化。病院の経営課題を解決する鍵ともいえるが、期待した以上に効果が得られない場合もある。その理由を探るとともに、課題解決に成功した3施設の取り組みを紹介する。

2014年01月20日 00時00分 公開
[ITmedia]

 医師不足や看護師の離職、過剰労働、赤字経営――。医療機関が抱える問題は年々深刻化している。こうした問題を解消すべく、医療機関は積極的にIT化を推進している。TechTargetジャパンが2013年10、11月に実施した会員調査リポート「医療機関のIT導入に関する調査」によると、医療ITの代表格ともいえる「医事会計(レセコン)システム」は全体の91.0%が導入済みで、「電子カルテ」は62.5%が導入済みと回答している。また、「IT化の目的や期待する効果」(複数回答)を尋ねたところ、「現場業務の効率化/省力化」「情報伝達の迅速化・効率化」「医療の質の向上」「業務プロセスの効率化」などが上位に挙げられた。

 しかし、IT化が進む中でも問題解消の兆しは見えないこともある。その主な原因として考えられるのが、正しい情報共有がなされていないことだ。情報共有は、昨今多くの医療機関で重視されている「チーム医療」の前提条件ともいえる。それがなされていないのはなぜだろうか? 本稿では、機能面や使い勝手にばかり目を奪われがちなIT化を「情報共有」という根本的な部分から見直し、3つの成功事例と併せてその実現のヒントを探っていく。


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