「IE 6」専用アプリケーションに救世主、Windows 7/8でも使い続ける方法とはあきらめるにはまだ早い! レガシーアプリケーションの上手な延命

Windows XPサポート終了を迎えても、企業には今なお多くの“XP仕様”のアプリケーションが残る。セキュリティリスクを考えればXPを使い続けるわけにはいかないが、アプリケーションを改修するコストもない。ではどうするか?

2014年05月15日 00時00分 公開
[ITmedia]

 2014年4月8日、MicrosoftによるWindows XPの延長サポートが終了した。多くの企業がクライアントPCの更新に追われたことだろう。レガシーOSを残したままでは、セキュリティ上問題を抱えることになるからだ。

 しかし、何とか新しいクライアントPC/OSへの更新が完了できたとしても、実はもっと大きな問題が残されている可能性がある。Xデーまでにアプリケーションの移行が間に合わなかった企業が少なくないようだ。

 Windows XPが全盛だった時代、Web技術も大きく進化を遂げ、業務アプリケーションをWeb上に構築する組織が増えていた。Windows XPは長らく業務PCのクライアントOSとして活躍したため、それらのアプリケーションは、Windows XPに標準インストールされているWebブラウザ、つまり「Internet Explorer 6」(IE 6)に合わせて作られてきた。

 ところが、XPの入れ替え先となるWindows 7/8に標準搭載されているIE 9/10や最新のIE 11は、下位バージョンのIEとアーキテクチャが異なるため、古いアプリケーションが正常に動作しない恐れがある。実際、画面表示が崩れてしまったり、表示がなされなかったりするなど、従来通りに使用できなくなった業務アプリケーションは多いはずだ。また、Webアプリケーションの場合、JavaやActiveXなどのコンポーネントもIEに深く関与している。プラグインとしてのActiveX自体がWindows 7/8に対応していないケースもあり、結果としてやむなくWindows XPマシンを保持して、セキュリティリスクに怯えながら使っているというのが現状ではないだろうか。

 では、新しいOSに対応するため、アプリケーション自体を作り直せばいいのだろうか。言うのは簡単だが、アプリケーションの作り直しには膨大なコストと作業工数が掛かることを覚悟せねばならない。それを避けるため、(IE 6当時)アプリケーションを開発したベンダーに引き続き動作をサポート依頼する場合もあるようだが、そのための運用・保守コストが掛かることは避けられない。むしろ、アプリケーションを改修せずにそのままの状態を保っておく方が高くつくケースもあるため注意が必要だ。

 そこで、この状況を低コストに打開する方法として検討したいのが「IE 6の互換ブラウザ」の導入だ。Windows 7/8でレガシーアプリケーションを動作させる救世主といえる。


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