事例:タカラバイオの次世代ストレージ導入、パートナーに選んだのは?スケールアウトNASストレージで急増データに対応

遺伝子データ解析の研究受託サービスを展開しているタカラバイオが、急増するデータ量に対応するためにストレージを刷新した。製品選択、導入パートナー選びのポイントを紹介する。

2014年06月23日 10時00分 公開
[ITmedia]

 タカラバイオは、前身である宝酒造 バイオ事業部門で培ってきた技術をベースに、遺伝子工学研究、医食品バイオ、遺伝子医療の3つの事業を手掛けている。このうち、同社事業の中核を担っているのが遺伝子工学研究事業で、アジア最大級のゲノム(遺伝子情報)解析施設「ドラゴンジェノミクスセンター」(現:CDMセンター、三重県・四日市市)を構え、ヒトゲノム解析や遺伝子工学実験、カスタムDNA・RNA合成など、多彩な研究受託サービスを展開している。

 遺伝子工学研究の分野は、近年、急速なスピードで進化を遂げており、特に、塩基配列を読み取る装置である「シーケンサー」の性能が飛躍的に向上。同社も、最先端のシーケンサーを導入し、より高度な遺伝子データの解析に取り組んでいるが、ここで大きな課題が浮かび上がってきた。シーケンサーで解析する遺伝子データが膨大な量となり、既存のストレージ基盤では処理能力や容量が追い付かなくなってきたのである。

 また、シーケンサーの性能が向上することは、より多くの遺伝子データの解析が行えることになり、遺伝子工学研究にとってはさらなる進歩が期待される。このため、教育機関や公共機関からの遺伝子解析ニーズが増加。作業依頼の内容も複雑化し、遺伝子解析にかかる処理時間が長くなってきたことも大きな課題となっていたという。

 そこで、タカラバイオでは、これらの課題を解決するため、新たなストレージ基盤を構築することを決断する。遺伝子工学研究事業の将来を担う次世代ストレージ基盤として、同社が選択した製品や導入パートナーを紹介する。


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