DevOps環境も5クリックで構築――次世代の開発環境はPaaSで作るクラウド流開発スタイルで効率アップ

開発と運用が協力し、アジャイル開発とアプリケーション基盤の運用効率向上が図れるDevOps環境。これを実現するのにPaaSの活用は有力な選択肢だ。

2014年08月27日 15時00分 公開
[ITmedia]

 ハードウェアの高性能化に伴い、仮想化技術の発展はアプリケーション開発環境にも大きな改革をもたらした。今や開発者は、ハードウェアの強い制約にしばられることなく、開発クラウドと呼ばれるような仮想化環境にOSやその他のソフトウェアを自由にインストールし、開発環境やテスト環境を簡単に用意できるようになった。

 しかしながら、現在主流となっているこのような仮想化技術を活用した開発環境の構築は、決してアプリケーション開発現場に最適化されているとは言いがたい。なぜなら、アプリケーション開発現場においては、データベースやアプリケーションサーバなど基盤ソフトウェアを開発環境やテスト環境、ステージング環境など複数の環境にセットアップする必要がある。さらに、ソースコード管理やビルドツールなどの環境、ビルドとテスト行程の自動化を支援するCI(継続的インテグレーション)環境を準備する必要もある。このような複数の環境を構築するために、多数の仮想環境を構築し、それぞれにOSやツールをセットアップしてはいないだろうか? 開発環境の構築、維持メインテナンス、本番環境との環境同期が複雑化していないだろうか? もっとシンプルで便利な環境は提供できないものだろうか? 

 そこで注目されているのが「Platform as a Service(PaaS)」である。最近のPaaSは、アプリケーションを実行するための基盤を包括的なサービスとして提供している。つまり、アプリケーション開発環境だけでなく、開発から運用まで必要な環境が全て用意されており、アプリケーションの開発、配備をアジャイルに繰り返すことができるクラウド流の開発環境を提供してきている。

 本稿では、最近のPaaS環境が提供する技術動向に加えて、開発と運用の協力体制を築く「DevOps」の構築を目指し、開発環境構築のポイントについて解説しよう。


提供:レッドハット株式会社
アイティメディア営業企画/制作:TechTargetジャパン編集部