IoT時代に欠かせないリアルタイム分析、実現のための近道はこれだオープンソースソリューションで低コストに構築

ビジネスに欠かせなくなりつつあるビッグデータ分析。その中でも傾向を瞬時につかみ、次のアクションに迅速につなげるのがリアルタイムビッグデータ分析だ。事例とともにその近道を紹介する。

2014年08月27日 15時00分 公開
[ITmedia]

 ビッグデータ分析は、これまで無価値と考えられてきたデータから価値を引き出すことのできる技術として、多くの企業にビジネスチャンスをもたらした。特に、最近注目されているIoT(Internet of Things:モノのインターネット)の分野においては、ネットワークに接続されたあらゆる“モノ”から発せられる情報をどのように活用するかが、ビジネスの成否を決める大きなポイントになるといわれている。

 ビッグデータ分析は、分析の手法によって2つに大別することができる。

 1つは、現在も多くのソリューションが提供するバッチ型の分析だ。比較的長期間の情報を収集し、切り口を変えて何度も分析することで、さまざまな価値を見いだす手法である。例えば、SNSへの投稿を分析して商品に対する消費者の反応を見ることで、新商品の企画に生かそうというものだ。人気の「Apache Hadoop」などのオープンソースソフトウェア(OSS)を活用したソリューションは、こうした手法を主な目的としている。

 しかし、特にIoTで求められているビッグデータ分析は、このような方式のものばかりではない。もう1つの、都度発生する事象を高速に分析し、瞬時に機器やサービスに反映させたり、アクションにつなげたりする「リアルタイムビッグデータ分析」が必要とされている。数年前から注目され始めているが、特にエンタープライズシステムとして構築・導入することを考慮されたものは少ない。

 注目のリアルタイムビッグデータ分析をエンタープライズシステムとして実現する近道はあるのだろうか。今回は、利用者の支持を集めるオープンソースソリューションについて解説しよう。


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