統合バックアップ・リカバリソフトの新版を発表――ArcserveNEWS

仮想環境やアプリケーション向けバックアップ、詳細な単位でのリストアなど、50種以上の機能を拡張した。

2014年11月10日 18時00分 公開
[TechTargetジャパン]

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 Arcserve Japanは2014年11月5日、統合バックアップ・リカバリソフトウェアの最新版「Arcserve Unified Data Protection Update2」(以下、Arcserve UDP2)を発表した。50種以上の機能を拡張。同年12月中旬に出荷を開始する。

 Arcserve UDPは、CA Technologiesが2014年5月に発表したソフトウェア。投資会社への分割譲渡によって同年8月、米CA Technologiesからデータ保護専業の独立企業として創業した米Arcserveが事業を引き継いでいる。イメージバックアップソフトウェア「CA arcserve D2D」の後継製品に当たり、物理・仮想環境のバックアップ/リカバリソフト「Arcserve Backup」、レプリケーションソフト「Arcserve High Availability」の機能も標準搭載するのが特徴だ。

 今回の新版では「Microsoft Hyper-V Server 2012 R2(以下、Hyper-V)」向けの機能を拡充。Hyper-Vのクラスタ環境向け共有ストレージ領域「クラスタ共有ボリューム(CSV)」にある仮想マシンを保護できるようにした。また、ライブマイグレーションを停止することなくバックアップを継続できるなど、仮想環境のバックアップ運用の利便性が向上した。さらに、アプリケーション向けのバックアップ機能を強化。例えば、「Microsoft Exchange 2007 Server」「同2010」「同2013」については、ホストベースのエージェントレスバックアップで一括バックアップしたデータから、メール単位の復旧も可能にした。

 加えて、Arcserve UDP2のバックアップ環境全体を統合管理する復旧ポイントサーバのデータストアを、メモリモードからSSD(ソリッドステートドライブ)に一括で切り替えることができ、大規模環境での復旧ポイントサーバの拡大を容易にした。その他、バックアップ元のディスクよりも小さいディスクへのベアメタル復旧、バックアップスケジュールの改善、VHDフォーマットの互換性など、50種以上の機能を拡張した。

 Arcserve UDP2は、物理サーバに対するライセンス、バックアップ対象サーバで使用するソケットベースライセンスの2種類を用意。販売価格は、それぞれ8万円から(税別:初年度の年間サポートとメンテナンス料金を含む)。

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