サーバ仮想化を導入済みは半数強 運用の鍵は障害時対応とバックアップ体制仮想化運用管理に関する調査リポート

TechTargetジャパンは2014年10月、「仮想化運用管理に関する読者調査」を実施した。調査結果からは企業の仮想化環境への対応状況が明らかになった。

2015年01月16日 10時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 TechTargetジャパンは2014年10月、TechTargetジャパン会員を対象に「仮想化運用管理に関する読者調査」を実施した。調査結果からは企業の仮想化環境への対応状況が明らかになった。本稿では、その一部を紹介する(全ての結果を記載したリポートは、文末のリンクから会員限定で閲覧可能)。

調査概要

目的:TechTargetジャパン会員の内部不正への対策状況について調査するため

方法:Webによるアンケート

調査対象:TechTargetジャパン会員

調査期間:2014年10月6日〜10月19日

有効回答:105件


半数以上の企業がサーバ仮想化を導入済み

 仮想化技術については幅広いメリットや有用性があり、TechTargetジャパンでも積極的に取り上げている。では実際に、企業での導入状況はどうであろうか。サーバ仮想化の導入に絞って聞いたところ、50.5%が「導入済み」と回答した(図1)。仮想化技術の利用が一般化している状況をあらためて読み取れる。

図1 図1:サーバ仮想化の導入状況《クリックで拡大、以下同じ》

ヴイエムウェアが根強い人気、日本マイクロソフトの今後も目が離せない

 利用しているサーバ仮想化製品/ソリューションの種類としては、ヴイエムウェアの「VMware ESXi」(39.0%)が首位(図2)。日本マイクロソフトの「Hyper-V」(23.8%)、シトリックス・システムズ・ジャパンの「Citrix XenServer」(11.4%)がそれに続く。VMware ESXiは依然として根強い人気を保っているが、Hyper-Vの動向にも目が離せない。「Windows Server 2003」のサポート終了が2015年7月に迫っているのに伴い、現在の最新版「Windows Server 2012 R2」への移行と、それに標準搭載されるHyper-Vの利用が加速する可能性がある。

図2 図2:利用しているサーバ仮想化製品/ソリューションの種類(「特になし」の回答を除く)

障害時の対応とバックアップ体制に危機感

 サーバ仮想化には大きなメリットがあるのは明らかだ。しかし、導入後の課題はさまざまに挙げられる。調査では41.0%の回答者が「障害時の問題の切り分けや特定」について懸念していることが明らかになった(図3)。次いで、「仮想環境のバックアップ」(37.1%)が挙がった。障害時の対応やその際のバックアップ体制に強い危機感が広がっていることが分かった。

図3 図3:サーバ仮想化を導入後の課題(「特になし」の回答を除く)

 その他、回答者の詳細な属性や、利用している仮想化管理ツール、仮想化運用管理製品の検討状況、BYOD/シャドーITの課題点など、本稿で紹介できなかった内容も含めた調査リポートの完全版を提供している。以下から詳細なアンケート結果が無料ダウンロードできるので、ぜひ確認していただきたい(TechTargetジャパン会員限定)。


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