2015年04月02日 08時00分 UPDATE
特集/連載

Computer Weekly製品導入ガイド企業が注目すべき新興ネットワーク技術

現在提供されている最新のネットワーク技術と、企業の採用状況について解説する。

[Steve Broadhead,Computer Weekly]

仮想化のクラウド

Computer Weekly

 クラウドや仮想化も一因となって注目されてきた分野の1つに、ネットワークとストレージの融合が挙げられる。これにはDell、IBM、Cisco、EMC、Hewlett-Packard(HP)といった大手も大きくかかわっているが、そうした各社を越えた動きも極めて活発だ。

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 例えばCirbaは仮想化管理システムとクラウド管理プラットフォームの導入に関連した入出力(I/O)の最適化に照準を絞ってきた。同社によれば、企業が仮想マシン(VM)を導入する際にI/Oを考慮せず、その結果として物理ホスト間の負荷が偏ることがある。Cirbaのモデルでは、NASなどのストレージからディスクI/Oをネットワーク全体に送信する際に、I/Oを組み合わせてインテリジェントにワークロードのバランスを調整し、そうでない場合に起こり得るストレスポイントを最低限に抑える。これによって安全にVMの密度を高めると同時に、リソース競合のリスクを低減する。

 また、これもクラウドと仮想化の組み合わせによるものだが、(ハードウェアからソフトウェアへと)仮想化されたシステムにも動きがある。例えばAvere Systemsは、オンプレミスとクラウドベースストレージリソースの両方を使いながら、クラウド内で演算処理とスケーリングができる仮想NAS製品を投入した。この狙いは、性能を犠牲にしたり、セキュリティを心配したり、過剰なIT投資をしたりせずに演算クラウドとストレージクラウド、オンプレミスストレージの間の点を結ぶことにある。これは演算クラウドの中でアプリケーションと並んで稼働するソフトウェアオンリーの製品で、アクティブデータへの低遅延アクセスを提供して、アプリケーションが最大限の性能を発揮できるようにする。

 Pluribus Networksも分散型ネットワークハイパーバイザーOSの「Netvisor」を使って演算、ネットワーク、ストレージ、仮想化を統合し、全てのネットワーク要素と演算要素をまとめることを目指している。オープンコンピューティングとオープンネットワーキング技術をベースとして、企業が運用経費と設備投資を抑え、サービス導入を加速させながら、アプリケーション性能サービス品質保証(SAL)サポートを強化できるようにすることを目指す。

 現在、IT中心から顧客中心へと移行している製品の実例は多数ある。その一形態として、Virtual Instrumentsが提供する物理、仮想、クラウド環境向けのインフラ性能管理プラットフォーム「VirtualWisdom4」が挙げられる。この技術は最近、スーパーマーケットチェーンのMorrisonsに採用された。

 同社のストレージ責任者サイモン・クローズ氏は、「Virtual Instrumentプラットフォームはエンジニア的システムから、より顧客にフォーカスしたものへと進化してきた」と話す。Morrisonsはストレージサプライヤーの数を絞り込んで単一のサプライヤーと単一のSAN環境に統合することを目指していた。VirtualWisdomはアプリケーションとデータの性能および反応時間、可用性を確認・保証するため、その中心に据えられた。

従来型ツールの現代化

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