製造現場のワークスタイル変革とセキュリティ向上を実現、3D CAD-VDI導入のススメ上流設計者から営業担当まで低コストで利用できるCAD環境

3D CADを活用する現場でも、柔軟な働き方ができる環境整備が求められている。その実現方法として「3D CAD-VDI」があるが、高価になりがちでなかなか導入が進まなかった。その状況が変わりつつあるようだ。

2015年07月13日 10時00分 公開
[ITmedia]

 製造や建築、エンターテインメントなどの分野では、CADアプリケーションが必須のツールとなっている。昨今では、3D CADを設計やアニメーション制作に活用するケースも多い。製造現場においては細部にわたるミリ単位の調整が求められる。また、アニメーション業界でもよりリアルな動きを表現するため、緻密な計算結果を忠実に反映するための多くのデータが必要だ。それらのデータを取り込むだけではなく、高解像度である必要があるために3D CADソフトウェアでは高いマシンスペックが必要となる。そのため、環境の整備に頭を悩ませているIT担当者も少なくないだろう。

 一方で、3D CADを活用する現場では、柔軟な環境の整備が求められている。CADデータを共有し、複数の関係者との打ち合わせやお客さま先での打ち合わせなど、外出先からでも安全に利用できる柔軟なCAD環境が求められつつある。

 特に、設計者やデザイナーなどの需要は年々高まっており、5年後の2020年には人材が不足するという声も聞かれている。柔軟なワークスタイル環境を提供することが、優秀な人材を確保し、企業競争力を高めることにつながるはずだ。

 そこで注目されているのが、「VDI(仮想デスクトップ基盤)」である。CADアプリケーションはハイスペックな仮想サーバ側で稼働させ、ユーザーには処理結果を配信することで、上述のようなニーズに応えようというものだ。最近では、高性能なGPUを仮想化/共有化する「vGPU」技術が登場し、高価になりがちだった「3D CAD-VDI」システムを低コストに構築できるようになってきた。

 3D CAD-VDIを導入するに当たって、オススメのシステムと構築・運用上の注意点について解説する。


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