「生体認証はコストが掛かる」は大きな誤解――“Mr.手のひら静脈認証”若林氏に聞く導入のメリット高まる利便性とコスト削減メリット

「安全性が高く、使いやすいのも分かる。でも、値段が高いでしょ」――。情報システム部門が生体認証の導入に及び腰なのは、大抵この理由だ。しかし、それは大きな誤解で、利便性が高まるだけでなく、コスト削減にもつながるという。

2015年09月25日 10時00分 公開
[ITmedia]
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 企業のビジネスがITに依存するようになった今、セキュリティ対策の重要性がますます高まっている。

 機密情報を守るためにファイアウォールやアンチウイルスを導入して外部の脅威に対抗することは、企業にとってもはや当たり前の施策となっている。しかし、それでも情報漏えい事件がしばしば発生することからも分かるように、今のセキュリティ対策は必ずしも万全ではない。とりわけ大きな課題と言えるのが、ID・パスワードによる認証システムの在り方だ。

 内部ネットワークがいくら堅牢な仕組みで守られていても、ID・パスワードが流出し、悪意のある攻撃者が“なりすまし”によってシステムに不正にアクセスしたり、オフィスに侵入したりすれば、機密情報はいとも簡単に漏えいしてしまう。IDカードのような“物理的な鍵”を使ったとしても、貸与や紛失、窃盗、複製などによる“なりすまし”の危険を払拭することはできない。

 そんなID・パスワードやIDカードに代わる認証の仕組みとして注目を集めているのが、生体認証(バイオメトリクス)技術。個人の身体的特徴を認証に利用するため、ID・パスワードとは違って“なりすまし”が難しい点が評価されている。しかし、導入コストがかかることから二の足を踏む企業が多いのも事実だ。

 「コストの問題は過去の話になりつつある」――。そう語るのは、生体認証の中でも特に注目度の高い「手のひら静脈認証」の開発を手掛ける富士通の若林晃氏。パームセキュアビジネス推進部の部長として手のひら静脈認証の普及啓蒙活動に取り組む、いわば“手のひら静脈認証のエバンジェリスト”的な存在だ。


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