先駆的なタブレット活用校として知られる千葉県立袖ヶ浦高等学校が、日常的なIT活用にこだわる理由とは? 教育ITの実践とノウハウを紹介する「iTeachers TV」の最新番組を紹介します。
千葉県立袖ヶ浦高等学校の情報コミュニケーション科が2011年に始めた、タブレットをはじめとするIT活用。同科でタブレット活用を推進する情報コミュニケーション科長の永野 直教諭が強調するのは、日常的なIT活用が、本当の意味での情報モラル教育につながるという考えです。「ルールや規範の教育だけでは、情報モラル教育にはならない」と同教諭は指摘。授業や部活動など、学校生活のあらゆるシーンでITの活用を継続することで、本当の意味での情報モラルが育っていくと語ります。
日常的なIT活用が、どのように情報モラル教育につながるのか。袖ヶ浦高校でのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)活用のいきさつに、そのヒントがありました。同校の情報コミュニケーション科では、授業でSNSを使い始めたころ、生徒が授業に関係のない発言を繰り返していたと永野教諭は明かします。「生徒にとって当初、SNSはおもちゃにすぎなかった」(同教諭)からです。しかし、その後も授業でSNSを積極的に使い続けることで生徒の意識が変わり、いつしか不適切なコメントは皆無になったといいます。「SNSで意見を交換したり、自分の発言が授業で取り上げられたりといった経験を重ねることで、『SNSはおもちゃではなく、情報を発信したり共有したりするツールだ』という意識が自然と芽生えてきた」(同)
週替わりのコーナー「教育ICTなんでも3ミニッツ」には、玉川大学工学部マネジメントサイエンス学科の小酒井 正和 准教授が登場。電子黒板を利用せず、米Appleのタブレット「iPad」の画面をクラス全員に見せる方法を解説します。小酒井准教授は、Appleのセットトップボックス「Apple TV」を使えば、iPadの画面を手軽に大画面テレビに表示できると説明します。その具体的な方法とは。詳しくは番組をご覧ください。
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