米サンフランシスコの会計事務所、Burr Pilger Mayer(BPM)でIT部門の責任者を務めるアンソニー・ピーターズ氏は、2015年に昇給と賞与を受け、総報酬が調査の平均値である16万5798ドルを上回った。ピーターズ氏の賞与は実績ベースだ。
「IT戦略は企業の全体的な戦略と明確に合致していなければならない。IT部門が企業の戦略に貢献するほど、賞与を得られる可能性は高くなる。2015年、IT部門は会社に多大なる貢献をした」(ピーターズ氏)
ピーターズ氏は、IT部門の目標達成率を70%と推定し、次のように述べている。「会社自体が目標を到達していなかったり、テクノロジーを利用しても実現できないため、幾つかの目標は達成できなかった」
不況下の緊縮経営後、再び業績を伸ばしているBPMは、ITやERP、クレジットカード監査などの専門的な会計業務を提供することで、競争が激しい米シリコンバレー市場で差別化を狙っている。2015年は、IT部門の強い後押しによってBPMの顧客向けシステムが強化された。システム強化により、同社の専門家とクライアントは、関連する全バックエンドシステムに接続された安全でプライベートなプラットフォームでリアルタイムにビジネスを行うことが可能になった。
シリコンバレーの顧客企業は、取引先企業が自社と同じ高度なテクノロジーを使用することを期待しているとピーターズ氏は指摘する。そして、そのような困難な要求に応えるために熱心に取り組んでいる。だが、さらに高い目標を掲げている。ピーターズ氏は、会社の援助を受けながら、ビジネス分析の分野で新たなMBAの獲得を目指している。目標は、大企業のCIOと同じ責任の範囲と肩書を得ることだ。この野望は、CEOにも伝えている。
「私はCEOに話を聞いてもらえるし、CEOを通じて仕事を実現できる。だが、私が考えているのは、効率的に仕事を進めるために、経営陣の一員となり、CEOを通さなくてもよくなることだ」とピーターズ氏は語る。IT職は、企業にテクノロジーが必要な理由を説明して、経営の一翼を担う必要がある。
「この役割をCEOが担うことができないと言っているわけではない。だが、これはCEOの任務ではない。CEOの任務は会社を運営することだ。私の任務は、テクノロジーを導入して、会社の運営とビジネス戦略の実施を容易にすることだ。これには、取締役会と経営陣への対応も含まれる」とピーターズ氏は話す。
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