ノンプログラミング開発ツールで変わる「情シスの立場と役割」3つの事例が示す情シスの今後の在り方

業務部門自らがアプリケーションを開発する“情シス不要”のノンプログラミング開発ツールを導入する企業が増えてきた。情シスの果たす役割も変化しつつある。実際の導入現場を例にその変化を確認してみよう。

2016年02月02日 10時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 Webアプリケーションが業務の基盤として活用されるにつれ、情報システム部門(情シス)の手を借りずとも業務部門自らがアプリケーションを開発できる、いわゆる“情シス不要”のノンプログラミング開発ツールを導入する企業が増えてきた。

 確かにノンプログラミングの開発ツールを活用すれば、業務部門からの「システムが動かなくなってしまった……」「変更やメンテナンスができなくなってしまった……」など急な依頼にも迅速な対応が可能。業務部門が自分で問題を解決することも、一から自分で業務システムを構築することもでき、情シスの負担は一気に削減されるだろう。

 しかし、果たして、本当に情シスは“不要”になってしまうのだろうか。結論から言えば、ノンプログラミング開発ツールを導入することで、情シス自らが手を動かす場面は減るものの、決して“不要”にはならない。むしろ負担が削減される分、「自社の業務改善には、このようなシステムが必要」といったことを企画立案し実行するIT司令塔のような情シス本来の役割へ立ち返ることができるのだ。

 では、ノンプログラミング開発ツール導入で情シスの役割はどのように変わっていくのか。実際の導入現場では、情シスは業務部門やユーザー部門とどのような関わり方をしているのか。次項で詳しく見ていこう。


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