ThinkPad Yoga 260の最小構成価格は989ドル(ただし、米国販売モデル)だが、TechTargetがレビューに使用したのは、上位構成で価格は約1362ドルのモデルだ(こちらも米国販売モデル)。レビューに使用したモデルの構成は普通の生産的なタスクには十二分だが、最小構成モデルも同じことがいえる。なお、TechTargetがレビューしたThinkPad Yoga 260の上位構成モデルでは、CPUに電源効率の高い「Core i7-6500U」を採用している。
OS | 64ビット版 Windows 10 Pro |
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ディスプレイ | 12.5型、解像度1920×1080ピクセル、10点同時対応タッチパネル、IPS方式 |
CPU | Core i7-6500U(2.50GHz/最大3.10GHz、2コア4スレッド、3次キャッシュメモリ4MB) |
グラフィックスコア | HD Graphics 520(CPU統合) |
システムメモリ | DDR4-2133MHz 8GB |
データストレージ | 256GB M.2 SSD(Serial ATA 6Gbps接続) |
無線LAN | Intel Dual Band Wireless-AC (2×2) 8260、Bluetooth 4.1 |
内蔵カメラなど | 720p HD Webカメラ、デュアルアレイマイク |
内蔵バッテリー | 4セルリチウムイオンバッテリー(44Wh) |
レビューに使用したモデルは、容量256GBのSSD(接続はSerial ATA 6Gbps)を搭載していて快適だった。Windowsの起動時間は短く、アプリケーションのインストールや起動も短時間でできる。
ThinkPad Yoga 260はビジネス向けでゲーム向けのノートPCではない。とはいうものの、CPUのCore i7-6500Uに統合したグラフィックスコアの「HD Graphics 520」は、カジュアルゲームやYouTubeアカウントにプロモーションビデオをアップロードするときに必要なビデオトランスコーディング性能に優れている。
省電力のCPUと静かなSSDのおかげで、ThinkPad Yoga 260は使用中に熱くなったり、うるさくなったりすることはない。複数のベンチマークテストを実行して、ハードウェアに負荷を掛け続けた後でも、キーボードとClickPadの温度は、それぞれ27.7度と28.3度だった。ベンチマークテストの実行中も筐体の底面が33.3度を上回ることはなかった。ノートPCの左側にある通気孔をふさがなければ、通常の使い方をしているときにThinkPad Yoga 260が熱くなることはない。
ThinkPad Yoga 260は堅牢な2-in1 PCだ。軽量なWindowsノートPCでありながらタブレットの利便性を兼ね備えており、ビジネスシーンで重要な役割を果たすのは間違いない。
ThinkPad Yoga 260が備えているビジネスに欠かせない全ての機能を搭載し、1000ドル以下で買える2-in-1 PCを見つけるのは至難の業だ。ThinkPad Yoga 260の欠点は、可もなく不可もないバッテリー持続時間、驚くほど幅広のベゼル、大人の手には細すぎるペンだろう。
エントリーレベルの構成を購入すると、1366×768ピクセルという低い解像度に失望する可能性が高い。だが、TechTargetがレビューした解像度1920×1080ピクセルのマルチタッチパネルは優秀だ。Core i7シリーズのCPUとSSDを搭載した上位構成の価格は高くなる。だが、このアップグレードに追加の費用を投入しても、生産性の向上によってその費用は回収できるだろう。
価格、持ち運びやすさ、耐久性、セキュリティ、アクティブペンによる入力、搭載するインタフェースを考えると、ThinkPad Yoga 260は、間違いなく現在市販しているビジネス向けの2-in-1 PCで最高のモデルだろう。もう少しバッテリー持続時間が長ければ言うことない。だが、最小構成価格が1000ドルを切るビジネス向けノートPCに全てを詰め込むことは難しい。
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