2016年06月30日 08時00分 UPDATE
特集/連載

期待が高まるネットワーク機能仮想化ネットワーク機器を仮想マシン化するNFVに企業が群がる理由

NFVが普及すれば、スイッチやロードバランサーなどの専用ネットワーク機器は不要になる。今、このNFVに通信系企業が引き寄せられている。

[Alex Scroxton,Computer Weekly]
Computer Weekly

 スペインのバルセロナで2016年2月に開かれた「Mobile World Congress」でスマートフォンの新機種が華々しく宣伝されたが、その一方で「ネットワーク機能仮想化」(NFV:Network Functions Virtualization)はやや盛り上がりに欠けるトピックだったようだ。しかし、モバイルが4Gネットワークから5Gネットワークへと進化する過程で、NFVは通信サービスプロバイダー(CSP)の重要な武器となる。

Computer Weekly日本語版 6月22日号無料ダウンロード

本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 6月22日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。

なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。

ボタンボタン

 NFVは、ネットワーク機能(ルーター、ファイアウォール、ロードバランサーなど)を専用のハードウェアから切り離して仮想マシン化する。言い換えると、標準的なx86サーバに搭載したハイパーバイザーでネットワークを制御できようになる。

 OpenStack Foundationの最近のレポートによると、モバイル通信業者にとって、NFVは業界の勢力地図を塗り替える可能性を秘めているという。NFVにはサービスの開発や展開を倍速で進められるだけではなく、プロプライエタリなネットワークハードウェアへの依存度を下げるとともに、データセンターのキャパシティーを開放する可能性があるからだ。

 OpenStack FoundationのCEOジョナサン・ブライス氏によると、NFVは「OpenStack」の中で最近急激に伸びている領域だという。同氏がこの団体を設立した当時、現状のユースケースは予想できなかったと語る。

 「自社リソースの自動化を望んでいる電話会社があることが判明した。そんな企業が当団体に加入するようになった。自社の利益を促進する可能性がOpenStackにはあると、彼らは考えている」とブライス氏は説明する。

 AT&Tは、NFVを目当てにOpenStackを早期導入した企業の1つだ。AT&Tは多数のデータセンターを運営しており、データセンター宛のトラフィックが日々何百万回も発生する。業界最大手ともいえる規模のAT&Tがこうした動きを見せたことにより、他社も追随するところが増えている。

 ドイツのDeutsche TelekomはAT&Tに追随し、フランスのOrangeとスペインのTelefonicaは団体加入に関心を示したとブライス氏は指摘する。英BTは、中国聯合網絡通信集団(China Unicom)や日本のNTTと同じく、テクノロジーの評価中であることを認めている。

 韓国のSK Telecomはプライベート/パブリッククラウドでこのテクノロジーを広く利用していて、同社の研究開発部門は将来、社内で5G通信の展開を目指しているという。

なぜオープンなのか

 そもそもなぜ、OpenStack対競合他社という構図になっているのか。

この記事を読んだ人にお薦めの関連記事

この記事を読んだ人にお薦めのホワイトペーパー

Loading

注目テーマ

ITmedia マーケティング新着記事

news077.jpg

電通が学生と企業の共創プロジェクト「βutterfly」を開発、企業向けにスポンサードプランを提供
電通は、顧客企業と学生の協働型プロジェクト「βutterfly」を開始すると発表した。β版...

news040.jpg

「インバウンド」で注目される浅草、訪日外国人観光客で賑わう理由とは?
口コミ時代のWebとソーシャルメディアは最大の武器。最小限の手間で最大の効果を発揮する...

news103.png

オムニバス、「セゾンDMP」を活用したターゲティング広告を提供
クレディセゾンの100%子会社オムニバスは、クレディセゾンが保有するクレジットカードの...