物理ネットワークが抱えるセキュリティリスク、低コストで克服する方法は?兼松エレクトロニクス株式会社提供ホワイトペーパー

物理アプライアンスのみで構成された従来型ネットワークには、構成変更作業に時間と人的リソースが必要、機器の入れ替えによるコスト増、セキュリティリスクの増大といった課題がある。そこで、これらの問題を解決する方法として、ネットワーク仮想化が注目されている。

2016年06月30日 10時00分 公開
[ITmedia]

 日々変化するビジネス環境に対応するために、企業のネットワーク構成も柔軟に変化できることが求められている。しかも、コストを掛けず、短時間で、安全に実現することが不可欠だ。そこで、これらの課題を解決する方法としてネットワーク仮想化技術の導入が進んでいる。

 ネットワーク仮想化の特徴は、必要な仮想マシンごとに適切なネットワークの機能を設定できることだ。物理ネットワークに影響を与えずに仮想ネットワークを自由に構築でき、ネットワークサービス機器の入れ替え時も仮想アプライアンスを無制限に展開できるため、従来型のネットワークよりも低いコストでの運用が可能となる。

 さらに、ネットワーク環境の一元管理と、迅速かつ確実なセキュリティポリシーの適用が可能であることも重要だ。マイクロセグメンテーションと呼ばれる仮想マシンごとのファイアウォール配置は、近年猛威を振るう標的型攻撃や、マルチテナント環境でのセキュリティ対策として大きく活用できる。このようなメリットを持つネットワーク仮想化について、セキュリティ、ITの自動化、災害対策などの観点から、さらに詳しく解説する。