2016年08月12日 08時00分 UPDATE
特集/連載

Computer Weekly製品ガイド破壊の波が変革するITサービスマネジメントの展望

技術のコモディティ化やオープンソース、SaaSはサービスマネジメントツール市場をどう変化させるのか。

[Jean Pierre Garbani,Computer Weekly]
Computer Weekly

 昨今のソーシャルモバイルやクラウド破壊のように、技術にはサイクルがあり、技術とビジネスの関係や技術管理、ビジネスニーズへの対応の在り方に影響を及ぼす。

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 サービスマネジメントツールのサプライヤーはそうしたサイクルを追い、技術だけでなく規模やワークロードの量、ビジネスモデルという結果も管理できるツールを提供している。現在のサイクルは2008年の経済危機(リーマン・ショック)と技術破壊の影響を受けている。いずれもビジネスと技術の関わり方に大きな影響を与え、インフラ&オペレーション(I&O)組織とサービスマネジメントツールの選定方法に波及した。

 I&O組織によるサービスマネジメントツールの選定方法には主に、“最適化”“変革”“代替製品の選択”という3つのトレンドがある。

 まず、I&O組織はコスト削減のためにサービスマネジメントツールを最適化する。ほとんどのI&O組織はツールを受動的、戦術的に調達・選定する傾向がある。そのため時がたつにつれてサービスマネジメントツール、特にインフラマネジメントツールが使われないまま堆積し、重複する。

 CA Technologiesは、エンタープライズソフトウェア収入が2014年に減少した。その主な原因は、特定の成熟した製品ラインの売り上げが落ち込んだことにあるとした。金融危機の影響で、多くのI&O組織がツールのポートフォリオの合理化に着手した。例えば世界のインフラ企業は2015年初めにデータセンターで使っていた130のマネジメントツールの棚卸しを行い、重複の排除に着手してその数を80に減らした。

 第2に、I&Oインフラの変革が着々と進んでいる。事業部は顧客の獲得とサービス提供、つなぎとめに力を入れ、それが破壊の波を発生させている。事業部にとってはイノベーション、サービス提供の速さ、品質がいずれも差別化の要因となる。スピードと品質を上げるため、I&Oのプロフェッショナルはパブリックおよびプライベートクラウドをベースとした統合型インフラやハイブリッドモデルのような、複数のインフラやサービスマネジメントツールで構成される新しいインフラモデルを優先する。

 企業は中核的な生産ワークロードをクラウドにシフトしている。Amazon Web Services(AWS)のイベント「re:Invent 2015」の基調講演で、GEのジム・ファウラーCIO(最高情報責任者)は、GEのグローバルワークロードの60%以上をAWSに移行すると表明した。革新的なビジネスリーダーが機会を捉えてビジネスを前進させる中で、パブリッククラウドの高コスト、セキュリティの低さ、新興企業オンリー的な性質に関する「真実」が、何度も何度も試されてきた。

 第3に、I&O予算のほとんどがレガシーシステムのサポートに費やされる中で、I&O組織はオープンソースソフトウェアやSaaSといった代替マネジメントソリューションにコスト削減の可能性を期待する。「New Relic」「ServiceNow」のようなクラウドベースソリューションは、従来のオンプレミス製品に対する有効な代替が存在することを物語る。

大手サプライヤーの苦境

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