フリーのLinuxロードバランサー3つを比較する「Nginx」「HAProxy」「Linux Virtual Server」(1/2 ページ)

「Nginx」「HAProxy」「Linux Virtual Server」は、複数台のサーバを抱え高いトラフィックに対応するLinuxロードバランサーの選択肢になる。

2016年10月11日 15時00分 公開
[Sander van VugtTechTarget]
NginxのWebサイト NginxのWebサイト《クリックで拡大》

 複数台のサーバを運用して膨大な負荷を処理しているなら、ロードバランサーが役立つだろう。ベンダーはハードウェアアプライアンスとしてロードバランサーを提供しているが、無料で利用できるLinuxのロードバランサーソフトウェアもある。

 ロードバランサーは、高トラフィックを処理するバックエンドサーバの応答時間を向上する。企業は一般的に、複数のバックエンドサーバで動作するアプリケーションやワークロードのフロントエンドとしてロードバランサーを使用する。理論上、負荷分散はあらゆる種類のサービスで可能だ。だが、実際に負荷分散の恩恵を受けられるのは、HTTPサーバとHTTPSサーバで行った処理の場合だ。

 ロードバランサーは単一障害点をもたらす。だが、高可用性(HA)構成でロードバランサーを使用すると、ロードバランサーはダウンしても再起動される。ロードバランサーの高可用性は、「Pacemaker」のような外部のLinuxベースのHA製品によって構成される。Pacemakerは定期的にロードバランサーの可用性をポーリングすることでロードバランサーを監視する。ロードバランサーが停止すると、ロードバランサーは再起動される。

Linuxロードバランサーの選択肢

       1|2 次のページへ

ITmedia マーケティング新着記事

news165.jpg

GoogleのBIツールからLINEにノーコードでデータ連携 primeNumberが「trocco action for Looker」を提供
primeNumberが「trocco action」の提供を開始。第一弾としてGoogleのBIツール「Looker」...

news145.jpg

女子スポーツが生み出す収益は2024年に10億ドル以上 広告主や大手広告代理店も本気に
WPP傘下の大手メディアエージェンシーGroupMは、AdidasやUnileverなどのクライアントの支...

news011.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2024年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。