ハイプ・サイクルで予測する注目ストレージ技術、“幻滅期”にあるのは?ハイパーコンバージドは「期待先行」

ハイプ・サイクルとはGartnerが提唱する「技術のライフサイクル」だ。新技術は周囲の期待を集めて進化して絶頂期を迎え、幻滅とともに姿を消すか、普及によって安定期を迎える。最新のストレージ技術の将来は?

2016年10月19日 15時00分 公開
[Rich CastagnaTechTarget]
今注目のハイパーコンバージドは「期待先行」でオブジェクトストレージは「幻滅期」にあるという。その真意は?

 IT関連技術を追いかける関係者にとってGartnerの「ハイプ・サイクル」レポートほど興味深い資料はない。ハイプ・サイクルの曲線グラフは、技術に対する期待度の典型的な推移を示している。ハイプ・サイクルではその推移に沿って技術のライフサイクルを5つのフェーズに分類する。

  • 黎明(れいめい)期
  • 過度な期待のピーク期
  • 幻滅期
  • 啓蒙(けいもう)活動期
  • 生産性の安定期

 市場に新しく登場した技術は、“黎明期”で期待が先行して注目を集めて“過度な期待のピーク期”を迎える。だが、熱狂は急速に冷めて“幻滅期”に陥り、そのまま衰退するか、あるいは導入実績を積み重ねて“啓蒙活動期”に移行し、順調にいけば、市場が確立して“生産性の安定期”に入る。

 Gartnerはさまざまな技術について、この5つのフェーズのどの段階にあるか、成熟度と採用状況、ビジネス課題を解消する潜在的な能力、技術が生み出す新たな機会などを分析している。多くのIT関係者はデータストレージ技術を退屈だと思っているだろう。しかし、そんなことは決してない。

ITmedia マーケティング新着記事

news112.jpg

「インクルーシブマーケティング」実践のポイントは? ネオマーケティングが支援サービスを提供
ネオマーケティングは、インクルーシブマーケティングの実践に向けたサービスを開始した...

news135.jpg

Xが新規アカウントに課金するとユーザーはどれほど影響を受ける? そしてそれは本当にbot対策になるのか?
Xが新規利用者を対象に、課金制を導入する方針を表明した。botの排除が目的だというが、...

news095.jpg

Googleの次世代AIモデル「Gemini 1.5」を統合 コカ・コーラやロレアルにも信頼される「WPP Open」とは?
世界最大級の広告会社であるWPPはGoogle Cloudと協業を開始した。キャンペーンの最適化、...