会社の底力を上げるユーザー部門のITスキル活用“外”より“内”に頼れ

エンドユーザーコンピューティング(EUC)が提唱されて久しいが、現状は開発したシステムの継続運用、セキュリティの確保などに課題がある。

2017年01月13日 10時00分 公開
[ITmedia]

 エンドユーザーコンピューティング(EUC)が提唱されて久しいが、現状はどうだろうか。 業務をよく知る現場の人間が、「Microsoft Excel」のマクロやVBAなどを駆使して自ら開発を行うことで、使い勝手のいいシステムを迅速に構築できるのは確かにメリットだ。しかし、開発したシステムの継続運用、セキュリティの確保などに課題がある。

 情報システム部門の開発者やエンジニアならともかく、ユーザー部門のIT知識は本業ではないため継承されない。そのため、業務に合わせてユーザー部門がシステムを作り込んだとしても、異動や退職でノウハウが失われ、最終的には情報システム部門の改修コストが増えるだけになってしまう。

 ただ、情報システム部門の負担軽減を考える上で、業務部門のITスキルは活用したい。運用管理業務の一部をアウトソーシングするアプローチもあるが、情報システム部門の立場においては、さまざまな理由による抵抗も少なくない。無理を生じることなく実現可能であれば、やはり、“外”ではなく、“内”に頼りたい。そこで、EUCのメリットを再評価しつつ、ユーザー部門のITスキル活用における正しい姿を考えてみよう。

※本稿は、キーマンズネット からの転載記事です。


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