「Office 365」を快適に利用するためにネットワークインフラで行う必殺技過度なメンテナンスを避け健全な運用をもたらす

クラウド移行の流れが加速している。その大きなきっかけの1つがOffice 365だ。しかし、その導入で企業のITシステムが機能不全に陥るという。その原因と解決策を探る。

2017年03月29日 10時00分 公開
[ITmedia]

 最近では、アプリケーションをオンプレミスで利用するケースから、クラウドサービスへの移行が急速に増加している。その典型的な例が、日本マイクロソフトのクラウドサービス「Office 365」へ切り替えるような動きだ。

 クラウドサービスの場合、アプリケーションの実体はインターネット側にある。それ故に、クラウドサービスの導入はアプリケーションへのアクセスに際しインターネット通信の増加を伴う。その通信量は、個々のユーザーがクラウドサービスで扱うデータ量に比例する。これ自体は、いわば「論理的な結論」であり、誰もが理解できる。導入前に十分検討することも可能だ。

 しかし、企業規模やユーザー数などによっては、インターネットの接続点(プロキシサーバやファイアウォール)に掛かる負荷が事前検討で出した想定を大きく超えてしまうことがある。トップダウンで決まったクラウドサービス移行の一環としてOffice 365を導入したものの、社内からクラウドへの(いわゆるアウトバウンド通信の)ネットワーク負荷が高くメールの送信に最悪数時間遅延が発生した事例もあるほどだ。

 クラウド移行の流れが加速する中、このような問題に遭遇する企業が急増する可能性は高い。この問題を回避できる対策はあるのだろうか。


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