2017年03月31日 08時00分 UPDATE
特集/連載

Computer Weekly製品ガイドコンバージドインフラのメリットを引き出す

エンタープライズITの要素を組み合わせれば、運用上、コスト上のメリットを引き出せる。だが、リスクのバランス調整や導入には慎重さも必要だ。

[Bernt Ostergaard,Computer Weekly]
Computer Weekly

 世界中のデータセンターで、電力や冷却、スペースの限界によって処理能力や接続性が制約されるケースが増えている。同時に設備投資の抑制により、組織のデータセンター戦略は再考を迫られる。サーバとストレージ、データ、プロセスが個々に孤立したサイロ状態から脱却し、電源やスペース利用の効率性を高めるために模索すべき1つの道がコンバージドインフラ(CI)だ。

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 CIの一部はまだ概念であり、一部はスマートマーケティングであり、一部はよくできたITシステムコンポーネントだ。その呼び方はさまざまで、「ハイパーコンバージドインフラ」「コンバージドシステム」「統合型コンピューティング」「ファブリックベースコンピューティング」「Webスケールコンピューティング」「動的インフラ」ともいう。インフラコンバージェンスとは基本的に、ハイパーバイザーやネットワーク技術を統合して、サービスを抽象化できるストレージおよびコンピューティングシステムを指す。

クラウドから生まれたCI

 CIの概念はAmazon、Facebook、Googleのような大手クラウド企業から生まれた。こうした企業は低コストで使いやすく高速なセルフサービスを重視した。各社とも既存のインフラアーキテクチャを使おうとしたものの、それでは自分たちの需要を満たせないことにすぐに気付いた。

 各社はコストを大幅に抑えながら、あらゆるアプリケーションをどんな規模でも運用できるインフラを求めていた。そのためにはハードウェアへの依存を断ち切って、機能の追加やアップグレードができるソフトウェア定義システムが必要だった。クラウド企業として、グローバルに展開できるオンプレミスシステムのアジリティとセキュリティ、安定性も求めていた。

 コンバージドデータセンターインフラは、インフラ(IaaS)であれ、プラットフォーム(PaaS)であれ、ソフトウェア(SaaS)であれ、プライベートとパブリックのクラウドサービスを実現するプラットフォームの役割を果たすことができる。複数の特性からオンプレミスCIはクラウドに適しており、リソースプロビジョニングの自動化によってITリソースをハイブリッド環境に集約できる。さらにアジャイルITの拡張性を支えて動的コンピューティングワークロードのニーズに対応させることもできる。

日常的なCI

 例えば新たに立ち上げる支部で、数百人のユーザーが仮想デスクトップインフラ(VDI)と数台のホスティングされたデスクトップPCからアクセスできるローカルリソースを必要とする場合、ITプランナーはCIのアプローチを採用し、マルチノードのコンバージドシステムを導入すればビジネス需要に対応できる。それほど高額でないプラットフォームを使うことによって導入時間は短縮できる。データセンターコントロールを統合することによって、管理も単純化できる。

 CIはITコンポーネント(サーバ、ストレージ、ネットワーク機器、ソフトウェア)を1つの最適化されたオンサイトパッケージにまとめ、インフラ管理と自動化、オーケストレーションを行うことによって機能する。CIはコンピュータ、ストレージ、ネットワークリソースを1カ所に集めて組織の幅広いアプリケーションで共有し、そうした共有リソースをポリシー駆動型プロセスで管理する。

 CIはまだ発展中の技術であり、究極的には以下のような目標がある。

  • 全てのリソースを、ハイパーバイザー上で、ソフトウェアを使って管理する
  • APIと仮想マシン(VM)変換技術によって、CIはどんなハードウェアやインタフェースにも、あらゆるハイパーバイザーを使って導入できる
  • ハイパーコンバージェンスをブレードやラックマウントサーバなどに導入するため、コンバージェンスソフトウェアは標準化されたハードウェアを使って、VMを1つのハイパーバイザーから別のハイパーバイザーへ変換する
  • クロスプラットフォームに自動化とオーケストレーションコントロールを統合し、パワフルな次世代データセンターとクラウドモデルを構築する
  • APIでオンサイトCIをパブリックおよびハイブリッドクラウドと統合し、他のハイパーバイザーも統合して、プライベートアーキテクチャを越えて会社のデータセンターを拡張する

企業のCIプラン

 コンバージドシステムの選定に当たっては、IT環境全体の管理に関連した自動化の程度が重要な要素になる。CIへのいかなる投資も、その後何年にもわたって会社のインフラに影響を及ぼす。従って、IT部門は5〜10年という期間での投資を念頭に置く必要がある。

 企業のCIから、以下のようなコストおよびパフォーマンス上のメリットを引き出すことができる。

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