2017年05月19日 08時00分 UPDATE
特集/連載

Computer Weekly製品導入ガイド変化するモバイルアプリ開発

組織がモバイルアプリの革新に追い付くために必要なアジャイルは、どうすれば実現できるのか。

[Jim Mortleman,Computer Weekly]
Computer Weekly

 モバイル開発の世界において、それさえあれば何にでも対応できるという方法は存在しない。現在の市場は「Android」と「iOS」のわずか2種類のモバイルプラットフォームが独占しているが、アプリケーションは薄型のスマートフォンから大型のタブレットに至るまで、あらゆる形態や大きさの端末でうまく機能する必要がある。

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 さらに、Microsoftの「HoloLens」のような拡張現実ゴーグルやスマートウォッチといった新しい種類のモバイルデバイスが登場すれば、それにも対応しなければならない。また、ネットに接続された固定型と移動型のセンサーやアプライアンス、すなわちモノのインターネット(IoT)では、そうしたデバイスを制御し、あるいは通信して革新的な機能やサービスを実現する、さらに有用なモバイルアプリ開発の機会が開ける。

 では、役に立つ魅力的なモバイルアプリやサービスをタイミング良く繰り返し開発し、常に顧客に喜んでもらうために組織が必要とするアジャイルは、どうすれば達成できるのか。クロスプラットフォームのWebアプリを選ぶべきか、それともAndroidとiOS向けに別々のネイティブアプリを開発し、サイズの違う端末向けに最適化すべきなのか。

 開発チームとプロセスを編成する最善の方法はあるのか。モバイルイノベーションの現場にいる人たちの間では、最も生産性の高いモバイル開発のアプローチを巡ってさまざまな意見がある。だがある程度共通する項目を引き出すことは可能だ。

ネイティブアプリかクロスプラットフォームアプリか

 ネイティブアプリを開発する方がいいのか、それともクロスプラットフォームのアプローチを選ぶべきかという疑問に対する答えには、正解も間違いもない。答えはその会社のニーズと顧客の好みによる。多くの組織は両方を採用している。

 イノベーションコンサルタントのニック・ランズリー氏はTescoに30年間勤務し、うち10年は研究開発の責任者を、その後はTesco Labsのオープンイノベーション責任者を務めていた。同氏は多くの顧客と話をした経験から、ネイティブとクロスプラットフォームのアプローチにはいずれもメリットとデメリットがあるものの、小売業者にとっては一般的に、メリットが最も多いのはネイティブアプリだと指摘する。

 「ネイティブアプリは顧客が当事者意識を持って簡単に利用できる。こちらの方が安定性が高く、オフラインでも機能する設計にすることも可能で、速度やパフォーマンスも同じ機能を持つWebアプリに勝る」(ランズリー氏)

 通知やアラートの送信も、一般的にはネイティブアプリの方が許可してもらいやすいという。「これで顧客との会話にも前向きになれる。顧客に愛着を持ってもらうためには、それが非常に大切だ」とランズリー氏は言う。

顧客の参加

 オンラインファッション小売りグループYoox Net-A-Porter(YNAP)のスティーブン・ジャナウェイ氏も、ネイティブアプリの方が顧客と近い関係を築けるという見方は共通する。ただし、特に新規顧客の獲得に当たっては、Webアプリを併せて使うことも同じように重要だと指摘した。

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