業務アプリもクラウドアプリも1行のコードで管理するインフラの作り方イノベーションエンジンって何だ

HPEがいう「Infrastructure as Codeでビジネスアイデアを迅速に展開する」は、なぜ今までのIT基盤では実現できないのか。HPE Synergyの設計原則から、その秘密を探る。

2017年08月23日 10時00分 公開
[ITmedia]

 ここ数年、さまざまな場面でデジタルトランスフォーメーション(DX)が進行している。DXをIT部門の視点から見れば「いかに迅速にデジタル化のアイデアをITで展開していくか」ということになるだろう。

 ヒューレット パッカード エンタープライズ(HPE)Software Defined & Cloud Group アジアパシフィック部門 ゼネラルマネジャーのジャンポール・ボバイルド氏は、「DXを実現するには、新しいサービスを迅速に用意し、脅威を予測し、リアルタイム分析データを提供するプロセスを短期間で構築し、微調整しながらビジネスの成果を促進する“イノベーションエンジン”を構築する必要がある」と語る。

 しかしながらIT部門は、従来型の業務アプリケーションなどとクラウドネイティブなDXアプリケーションとの併存によって、非常に困難な課題に直面している。まず、サイロ化した業務アプリケーションでは安定運用が求められるのと同時に、自動化などによる効率化やDXも期待される。他方、DXアプリケーションでは、1日に何十もの変更とデプロイを実施できる俊敏性が期待される上、サービスローンチ後にもリスク予測やリアルタイムでのパフォーマンス分析、最適化が常に求められる。双方を同時に効率よく運用していくにはどうすべきか。

 従来型アプリケーションをDXに変革しながら、新たなイノベーションエンジンを構築するために、HPEは「Infrastructure as Code」というコンセプトを提唱し、それを具現化するためのアーキテクチャとして「コンポーザブル・インフラストラクチャ」を提供する。従来のインフラ製品とInfrastructure as Codeのコンセプトとの間にはどんな違いがあるのだろうか。本稿では、ボバイルド氏の講演から、その謎を探っていく。


提供:日本ヒューレット・パッカード株式会社
アイティメディア営業企画/制作:TechTargetジャパン編集部