先端研究を支えるネットワークをケーブルから構築した、沖縄科学技術大学院大学物理ネットワークの選定ポイント

沖縄科学技術大学院大学は、高速で安定したネットワークを求め、最新のネットワーク性能である40/100Gbpsへの増強を実施。重視したのは物理ネットワークの質だった。

2017年10月02日 10時00分 公開
[ITmedia]

 沖縄科学技術大学院大学(OIST)は、沖縄県国頭郡を本拠地とし、5年一貫性の博士課程のみを置く大学院大学だ。創立は2011年と比較的新しいが、公用語は英語として世界中から学生や研究者などを招聘し、世界でもトップクラスの科学技術研究を行う組織である。広大な敷地には研究施設の他に住居や生活のための施設なども用意し、研究生活に集中できる環境を整えている。数学、化学、生物学、物理学、神経科学など、さまざまな専門分野での色濃い教育と研究を実施している。

 新しく成長著しい大学院大学であるために、学生や教員の増加率も高く、2017年現在でも施設の増強を続けている。新しい研究プロジェクトが立ち上がるのも早い。そのため多数の研究者や職員をサポートするITも、柔軟性や俊敏性が重要視される。

 特にITの根底にあるネットワークは、強力で信頼性が高く、拡張性に優れた設備が必要だ。研究プロジェクトからも、肥大化する研究データを快適に送受信できるように、高速で安定したネットワークが強く求められるようになっていた。

 そうしたニーズへ応えるため、40G/100Gという最新のネットワークへ増強するに当たり、OISTが注視したのが物理ネットワークだ。高速な通信を効率よく安定的に提供するためには、最新の物理ネットワーク技術を採用し、ネットワークケーブルまでこだわる必要があると判断した。その結果、高速で安定的なネットワークを構築できるとともに、物理環境の運用性も向上したという。


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