“総仮想化時代”に適した「次世代ネットワークアーキテクチャ」の具体像「EVPN-VXLANファブリック」が解決策に

変化に強いインフラを構築できる仮想化技術のメリットが、ネットワークの限界によって損なわれてしまう可能性があるという。それはどういうことなのか。

2017年09月29日 10時00分 公開
[ITmedia]

 仮想化技術は、既に企業のITシステムを実装するための標準的な手段となっている。データセンターに設置したハードウェアは、仮想環境を形成するために利用することが当たり前になってきた。“総仮想化時代”ともいえる現代において、データセンターネットワークには幾つかの大きな課題が生じている。

 仮想環境は、従来では考えられないほど多数のサーバが、1つの物理スイッチのポートにつながる。つまり高密度化が進んでいるのだ。物理ネットワークを複数の論理ネットワークに分類するVLANを構成するにしても、VLANで論理ネットワークを分類するためのVLAN IDが多数必要になる。物理サーバ間で仮想マシンを柔軟に移動したいという新しいニーズも、ネットワーク運用にとっては大きな課題だ。物理環境ではほとんど考えられなかったことである。

 こうした新しい課題は、既存の古いネットワークアーキテクチャでは解決することが困難で、多くのデータセンターで運用に限界がきている。これはデータセンター事業者のみならず、ユーザー企業にとっても重要な課題だ。現代のデータセンターネットワークが抱える課題は、どのようなものなのか。それを解決するためには、どのような技術や製品を選択すればよいのか。大規模なクラウドベンダーが実現しているような運用性に優れたデータセンターネットワークは、どうすれば構築できるのだろうか。その答えを探る。


提供:ジュニパーネットワークス株式会社
アイティメディア営業企画/制作:TechTargetジャパン編集部