Oracle Cloudの「強み」「違い」をユーザー視点で聞いてみた「2020年までにクラウドでナンバーワンになる」は本当ですか?

クラウド時代に後発サービスとして登場したOracle Cloud。AWS、Azure、GCPなどのサービス勢力図が固まりつつある中、果たしてどのような差別化ポイントがあるのだろうか。

2017年10月25日 10時00分 公開
[ITmedia]

 昨今、「Oracle Cloud」がにわかに注目を集めている。2017年7月には楽天カードがクレジットカード業務の基幹システムの一部をOracle Cloudに全面刷新。メインフレームからのデータ移行基盤として利用することで、特定処理を行う際の一時的な負荷増大に柔軟に対応できるようになり、急増する楽天カード会員数や取引件数への処理が強化されたという。

 これは顧客企業が自社で管理するデータセンター内にOracle Cloud環境を構築・運用するマネージドサービス「Oracle Cloud at Customer」を採用したもので、2016年4月に同サービスが発表されて以降、引き合いが急増しているという。

 Oracleは2016年までにSaaS、PaaS、IaaSの各サービスをそろえ、現在は包括的なラインアップを提供している。Oracle Cloud at Customerのように、「セキュリティ上、データを外出しできない」などパブリッククラウド導入の代表的な課題を解決していること、ユーザーが多いOracle Databaseをクラウド上で利用できることなど数々の特長を打ち出し、クラウド市場で着実に競争力を発揮しつつあるようだ。

 だが周知の通り、「Amazon Web Services」(AWS)、「Microsoft Azure」(Azure)、「Google Cloud Platform」(GCP)など、群雄割拠の中での認知度、存在感はまだ高いとはいえない。程度の差はあれ、SaaS、PaaS、IaaSをそろえているのはAWS、Azureなども同じである他、昨今はあらゆるクラウド導入課題に応えている国産クラウド勢の動きも目立つ。

 ではAWSをはじめとする先行事業者と具体的に何が違うのか? 最後発であるからにはそれなりの理由があるはずだ。日本オラクル クラウド・テクノロジー事業統括 Cloud Platformビジネス推進本部 本部長 佐藤裕之氏に、ライセンスコストなどの問題も含めてざっくばらんに話を聞いた。

※本稿は@ITからの転載です。


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