Windowsアプリ配布手段の“正解”は「MSI形式のインストーラー」だけではなかった?「App-V」を“仮想化以外の目的”で利用

エンドユーザーへのアプリケーション配布をいかに効率化するかは大きな課題だ。無駄な作業を増やさないためには、MSI形式のインストールパッケージだけが正解だと思い込まない方がいい。

2017年11月06日 05時00分 公開
[Tim ManganTechTarget]
画像 アプリケーション配布を効率化する鍵とは

 IT部門が担当する大きな役割の1つは、MicrosoftのクライアントOS「Windows」向けのアプリケーションを入手し、準備し、従業員に提供することにある。

 同じアプリケーションでも部署が異なれば、アプリケーションの配布方法も異なる。MicrosoftのIT資産管理製品「System Center Configuration Manager」を使用してアプリケーションを導入する組織と、デスクトップイメージで直接アプリケーションを導入する組織とでは配布のプロセスが異なる。Microsoftの「App-V」やVMwareの「VMware ThinApp」といったアプリケーション仮想化機能を使う場合も同様だ。

 部門ごと、さらにはアプリケーションごとに全く配布プロセスが異なると、IT部門の手間が増え、効率が落ちる。この事態を変えるには、IT部門の中にある「MSI形式はアプリケーションの理想的な提供形式だ」という基本概念を捨て去らなければならない。

 アプリケーションのインストールパッケージ用ファイル形式として幅広く使用されているMSIは、Microsoft独自の形式だ。1990年代に設計されたMSIは、それ以来ほとんど進化していない。MSI形式のインストールパッケージの内容を表示するツールは多数あり、その透明性は役に立つ。だがエンドユーザーにアプリケーションを提供する形式としては最適ではない。

 IT部門に必要なのは、共通のインストールパッケージで、自社のニーズに合わせてカスタマイズしたアプリケーションを提供できる手段だ。

ITmedia マーケティング新着記事

news079.jpg

狙うは「銀髪経済」 中国でアクティブシニア事業を展開する企業とマイクロアドが合弁会社を設立
マイクロアドは中国の上海東犁と合弁会社を設立。中国ビジネスの拡大を狙う日本企業のプ...

news068.jpg

社会人1年目と2年目の意識調査2024 「出世したいと思わない」社会人1年生は44%、2年生は53%
ソニー生命保険が毎年実施している「社会人1年目と2年目の意識調査」の2024年版の結果です。

news202.jpg

KARTEに欲しい機能をAIの支援の下で開発 プレイドが「KARTE Craft」の一般提供を開始
サーバレスでKARTEに欲しい機能を、AIの支援の下で開発できる。