メインフレームの帳票出力環境、オープン化&電子化が生むこれだけのメリットコスト削減から「働き方改革」まで

メインフレームの帳票出力環境には超高度なスループットを備えた大型プリンターが使われるが、導入や運用維持にかかる巨額のコストは頭痛の種。解決方法を探った。

2017年11月08日 10時00分 公開
[ITmedia]

 ITインフラの中でも“レガシー”とされるメインフレームだが、実際にはミッションクリティカル性が重視される基幹業務分野を中心に、現在も使い続けている企業は多い。

 メインフレームを使い続けること自体は必要だが、システム運用のコスト負担はできるだけ軽くしたいところ。特に、TCO(総所有コスト)全体の中で高い比率を占めているプリンターの運用維持費は大きな悩みの種だ。

 メインフレームを基盤とした基幹システムは大量の帳票出力を必要とするため、一般にチャネル接続による大型ラインプリンターやエミュレーションソフト経由のドットプリンターが利用される。これらのメインフレーム専用のプリンターは、高品質かつ安定した大量出力が可能であるものの、価格も数千万円から1億円以上と、まさに“桁違い”だ。

 加えてメインフレームの帳票出力環境に関して言うと、フォームオーバーレイ(事前作成したフォームに原稿を重ね合わせて印刷する機能)やスプールデータ(プリンターに一時的に蓄積する印刷データ)の形式がメーカーごとに異なるという事情があり、「他社製プリンターへの入れ替えができない」「高額なメンテナンス契約が必須となる」「複写伝票の専用用紙やストックフォームの利用しかできない」といった問題が常に付きまとう。さらには「自由な帳票表現・設計ができない」「帳票設計にはプリンターごとの専用ツールが必要で、新たな帳票開発・修正に工数がかかる」など、業務上にもさまざまな弊害が生じている。

 そこで注目されるのが、メインフレームから出力された帳票データをオープン系の標準フォームに自動変換し、比較的安価な汎用(はんよう)プリンターからの出力およびPDF化を可能とするソリューションだ。


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