2017年12月27日 08時00分 公開
特集/連載

ランサムウェア被害者に第三の選択肢を提供身代金を支払うその前に、対ランサムウェア復号ツール

「No More Ransom」イニシアチブは、ランサムウェアによって暗号化されたデータを復号するツールを無償で提供している。さらに、McAfeeは復号ツールの開発を支援するフレームワークを公開した。

[Warwick Ashford,Computer Weekly]
Computer Weekly

 ランサムウェア攻撃の被害者がデータのバックアップをしていなかった場合、選択肢はほとんどない。データを取り戻すために身代金を支払うか、支払わずデータを失うかだ。そこで、複数の組織が連携して「No More Ransom」イニシアチブを始動。同イニシアチブは、無償の復号ツールを提供することで第三の選択肢を提供することを目指している。

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 No More Ransomはオランダ警察、ユーロポール(欧州刑事警察機構)、Kaspersky Lab、McAfee(組織発足当時はIntel Security)によって2016年7月に発足した。

 No More Ransomに加入するパートナーは増え続け、現在は119の組織に達している。うち37は法執行機関だ。ランサムウェア攻撃犯の司令部を24時間以内に解体させられる可能性もある。

 No More Ransomは現在、84のランサムウェアファミリーで動作する52個の復号ツールを提供している。そしてMcAfeeは、同社以外の企業や個人も復号ツールを追加できるように、そのフレームワークを公開した。「McAfee Ransomware Recover」(Mr2)フレームワークは、2017年10月にラスベガスで開催されたカンファレンス「MPOWER Cybersecurity Summit」で発表され、参加者の投票で名称が決定した。このフレームワークはセキュリティコミュニティーに向けて、無償で公開された。

 「こうしたツールの開発は、長期的にかなりの工数を必要とする。解読鍵の特定に始まり、ツールを作成し、そのテストとホストを実施し、無償で提供して、ランサムウェアの被害者を支援するという活動だ」と、McAfeeのチーフサイエンティスト、ラージ・サマニ氏は話す。

 「これらの鍵にアクセスできる個人の研究者は、コンピュータを復号するためのツールの開発に多くの時間を費やなければならなくなる。そこでわれわれはリンダ・グラインドスタッフ(McAfeeの将来的イノベーション部門のシニアディレクター)と彼女のチームの助けを借りて、ランサムウェアの復号フレームワークを構築した」と同氏は説明する。

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