2018年03月13日 05時00分 公開
特集/連載

SaaS、PaaS、IaaSの違いとは?いまさら聞けないクラウドコンピューティングの基礎用語

クラウドコンピューティングの世界にこれから接する読者のために、一般的な展開モデル、サービスの種類、主要ベンダーなど、押さえておくべき基本的な用語をまとめた。

[Kathleen Casey,TechTarget]

関連キーワード

Google | Amazon Web Services | Microsoft Azure | SaaS


クラウドサービスの種類 クラウドサービスの種類(日本語版はこちらからダウンロード可能

 クラウドコンピューティングが必須となった企業が増えている中で、これからクラウドを導入しようという企業も存在する。

 クラウドコンピューティングを導入すると、企業はITインフラのリソース展開や拡張がより効率的に実行できるようになる。ユーザーは、こうした仮想化リソースにセルフサービスでアクセスし、オンデマンドでスピンアップする。大規模組織で突然、(普段よりも)大幅に高いコンピューティング能力が必要になった場合も、クラウドには柔軟性(elasticity)があるため、必要に応じてスケールアップが可能だ。また、ワークロードの要求が減少したタイミングで、再びスケールダウンすることもできる。

 本稿では、クラウドコンピューティングの用語を以下にまとめた。これらを使って、特定の展開モデル、利用可能なサービス、主要ベンダーの詳細を確認してほしい。

クラウド展開のモデル

 クラウドに移行する前に、どの展開モデルが自組織のニーズに最も適しているのかを判断しなければならない。この決定は、セキュリティ、パフォーマンスの要件、コストなど、さまざまな要因に基づいて実行する。主なクラウド展開モデル4つを以下に示す。

パブリッククラウド

 パブリッククラウドは、サードパーティーベンダーがインターネット経由で、演算能力やストレージなど、サービスやリソースをユーザーに提供するマルチテナント環境だ。自組織が消費したクラウドリソースに対して、従量制のシステムに基づいて算出された料金を支払う。

プライベートクラウド

 プライベートクラウドは、ある特定の組織専用の独自アーキテクチャに基づいて構築される。規模の大きな組織は通常、プライベートクラウドインフラを自社拠点内に自前で構築し、保守するが、オフプレミス(他社)でホストされているプライベートクラウドの使用を選択することもできる。プライベートクラウドは、大規模組織がデータとIT環境をより直接的に制御するためのもので、厳格なガバナンスとコンプライアンスの要件を抱える大企業にとっては特に魅力的だ。

ハイブリッドクラウド

 ハイブリッドクラウドは、パブリッククラウドとプライベートクラウドの両方を使用するものだ。パブリッククラウドとプライベートクラウドの間でワークロードを(どちらの方向にも)移動させられるので、キャパシティーの追加が必要になった場合はクラウドバーストを実行できる。ハイブリッドクラウドを構築すると、企業はパブリッククラウドの柔軟性を利用する一方で、基幹業務のワークロードを社内のファイアウォールの内側に留めておくことができる。

マルチクラウド

 マルチクラウド戦略とは、一般的に、別々のベンダーのパブリッククラウドを複数利用することを指す。企業はこのモデルを使用して、ベンダーロックインのリスクを最小限に抑え、コスト、機能セットなどの要因に基づいて、ワークロードに最適なクラウドサービスを選択できる。マルチクラウド展開は、冗長性を高めることで、高可用性を保証する。

クラウドサービスの種類

この記事を読んだ人にお薦めの関連記事

注目テーマ

ITmedia マーケティング新着記事

news075.jpg

楽天と楽天データマーケティング、広告主向けマーケティングツール「RMP - For Brands」を提供開始
楽天と楽天データマーケティングは、「楽天市場」における広告主向けマーケティングツー...

news067.jpg

データで振り返る「山田孝之の1日受付」、測ったバストは合計222メートル56センチ
ミーアンドスターズとシーオーメディカルはSHIBUYA109にてイベントを開催。俳優でミーア...

news021.jpg

GDPR、施行目前でも「知らない」「理解していない」が6割超──トレンドマイクロ調査
施行が2018年5月25日に迫るGDPR。その認知や理解は進んでいるのでしょうか。