バックアップ運用見直しと併せて考えたいリカバリーの信頼性向上とコスト削減復旧できないバックアップはいらない

本番系がダウンした時、スタンバイサイトにアクセスできるエンジニアがリカバリーのプロとは限らない。3つの失敗パターンから常にシステムを稼働し続ける方法を探る。

2018年04月26日 10時00分 公開
[ITmedia]

 システムやデータのバックアップは定期的に実施することから、ルーティン作業の効率や使い勝手は多くの利用者が意識して評価していることだろう。しかし、実際の選定時に失念してはいけないのは、リカバリーの確実性だ。

 大掛かりなシステムの復旧作業を経験したIT担当者はそれほど多くないだろう。いざというときに、リカバリースキルが不十分であったり、そもそものバックアップデータに問題があったりしたとして、それに気付けるだろうか。さらに言えば、有事にはリカバリーすべきサイトが消失している可能性もゼロではない。

 どんな状況でも確実にリカバリーを完了させるには、(1)誰でも戻せるか、(2)すぐに戻せるか、(3)確実に戻せるか、を事前に把握しておく必要がある。しかし、バックアップなどのシステムには大きな予算を割きにくいのも現実だ。システム見直しの際には、バックアップ環境そのものはもちろんだが、運用の効率化やコスト削減も組み合わせて検討できるだろう。

 そこで本稿では、リカバリー時の失敗パターンを題材に、どうすれば確実にリカバリーできるか、併せてコスト面で効果を示せるかについて考えていく。


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