これまでデータ準備作業を他ベンダー製のソフトウェアに依存せざるを得なかったTableauユーザーに、新しいオプションが登場した。それが「Tableau Prep」だ。
Tableau Softwareは、同社のセルフサービスBIおよびデータ可視化ソフトウェアのユーザー向けに、分析用データの準備を支援するツール「Tableau Prep」の提供を発表した。
Tableau Prepは、これまでユーザーがデータセットの結合やフィルタリング、集計、クリーンアップをするために頼りとしていた他のベンダー製のツールに取って代わることを目指す製品だ。
Tableauは、併せて発表した新しいサブスクリプション方式の価格モデルにおいて、「Tableau Desktop」に追加費用なしでTableau Prepをバンドルしている。さらに、従来のソフトウェアライセンスを所有する既存のTableau Desktopユーザーは、今後2年間は追加料金を支払わずに、この新しいツールを使用することができるという。
Tableau Prepを使用すると、データアナリストやその他のエンドユーザーは、コーディングやスクリプティングを行わずにドラッグ&ドロップで一般的なデータ準備作業を実行できるようになると、同社のCPO(最高製品責任者)であるフランシス・アジェンスタット氏は述べる。さらに、このツールは、繰り返し行うデータ準備作業を自動化するアルゴリズムも含んでいる。
Tableau Prepは独立したツールだが、ユーザーはTableau Desktopでデータ準備ワークフローを確認することができ、準備プロセスの一部としてTableau Desktopのデータコネクターを利用することができるとアジェンスタット氏は述べる。準備作業が完了したデータセットは、「Tableau Server」、もしくは「Tableau Online」がホストするプラットフォームのいずれかに公開し、他のユーザーと共有することが可能だ。
しかし、この新しいツールが企業において、Tableau用のデータ準備作業を完全になくすことができるかどうかは、今の段階では分からない。Tableauの大手顧客である金融サービス会社のCharles Schwabは、2017年秋からTableau Prepβ版(コードネーム「Project Maestro」)のテストを実施中である。
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